2005年 12月 29日
28.Dec.2005 (Wed)
今日が年内最終出社日。会社で来年の島本和彦カレンダーを見ていたのだが、11・12月のところには「仕事は終わらないが、今年は終わりだ!」と格言のように書かれていて、まさに今日の気分という感じである。

今年聴いた新作アルバムでも振り返ろうかと思ったんだけど、人から聴かせてもらったものがほとんどで、あんまり自分では買っていないことが発覚。関係なしに、上位5枚ほど選んでみると。

Gods and Monsters
I AM KLOOT
Echo ECHCD62, 2005
とりあえず、これがベスト1ということにしておく。ソングライティングがツボに入った感じなので、個人的にはかなりポイントが高いが、じゃあみなさん同様に完成度が高いと思ってくれるかは、また別の話か。

The Dangermen Sessions Vol. 1
MADNESS
V2, 2005
これもよく聴いたアルバム。カバーアルバムだが、元曲の良さを熟練工が最大限に引き出した感じがOK。生で観たい!

Songs for Silverman
BEN FOLDS
Epic, 2005
ちゃんとアルバムを聴くのってデビューのとき以来かもしれないんだけど、これまた曲の良さにぐっと来たアルバム。ピアノマンってのはやっぱりいい曲書くね。

Chaos & Creation in the Backyard
PAUL McCARTNEY
Parlophone, 2005
最近のアルバムでよく見られる「一筆書きポップ」がまたもや爆発。プロデューサーの人選も話題になったが、色が強く出ているかはさておき、結果的には吉と出た。

A Change Is Gonna Come
LEELA JAMES
Warner Bros., 2005
この種類の音楽には日ごろ馴染みがないだけに、いいと思えたらそれはいいものなのだと思う。偶然の出会いが購入に結びついた、個人的にはレアケース。

気が向いたら、再発とか発掘音源系もやってみます(たぶん軽く流すだけ)。
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# by deadfunny | 2005-12-29 01:42
2005年 12月 16日
15.Dec.2005 (Thu)
仰木彬氏が死去 近鉄、オリックスの名将

いきなりの訃報に驚いている。たしか今年新生オリックスの監督を引き受けていたんじゃなかったっけ・・・。

僕にとっては1989年の近鉄優勝時の監督だが、やっぱり一般的にはイチローの才能を開花させたオリックス時代か。鈴木一朗に「イチロー」という名前をつけたら途端に首位打者&200本安打。当時を知らない人はわからないかもしれないけど、「イチロー」というネーミングはスレスレの斬新さだったんですよ。「イチロウ」じゃなくって「イチロー」というのがミソで。あと「パンチ佐藤」なんてのもいたけど・・・まあいいか。

野村克也と並んで、「間違えない」監督というイメージがあった。
愛すべきヤーさん監督よ、さようなら。
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# by deadfunny | 2005-12-16 02:16
2005年 11月 05日
5.Nov.2005 (Sat)
最近買ったレコード・CD紹介。

Theatre Royal Drury Lane
ROBERT WYATT
Hannibal, 2005
ISBN : B000B6TR66
ブートではお馴染みだったらしい、ロバート・ワイアットの復帰コンサート。そうそうたるメンバーを後ろに、名曲の数々を惜しげもなく繰り出す。音質も悪くないし、こりゃファンなら必携だね。ジャケ裏のワイアットのコメントが泣かせる。

そんなこんなでカンタベリーづいている昨今。何年か前の「レコード・コレクターズ」カンタベリー特集(なんと2号連続)を引っ張り出し、定番と言われつつ持っていなかったレコードやCDを買ったり借りたりして、時流と関係なく勝手に盛り上がっているところ。
ツマからはハットフィールド&ザ・ノースの2枚(あまりちゃんと聴いていなかったのでこの機会に)、ヘンリー・カウの「Unrest」、キャラヴァンの諸作など。会社の先輩からもナショナル・ヘルスの全曲集2枚組CDを借りてきているので、まだまだ楽しみが続くのだ。

自分で買ったのはこんなの。

The Polite Force
EGG
ユニバーサル UICY-9511, 1970/2005
ISBN : B0006GAXNC
ハットフィールドにも在籍したデイヴ・スチュアート率いるトリオの2nd。クラシック趣味も反映されていて、よく比較されるのがザ・ナイス。超絶変態変拍子にくらくらさ。よりクラシックっぽいファーストも購入。


Live 1963
DAEVID ALLEN TRIO
Blueprint BP122CD, 1993
ISBN : B00009IB19
カンタベリー関連の音源で最も古いものと言われるデヴィッド・アレン・トリオのライブ。ベースにヒュー・ホッパー、ドラムスにワイアットという布陣で、マイク・ラトリッジがピアノを弾いている曲もある。同じ頃に出たワイルド・フラワーズの音源と併せて是非・・・って、初心者向けじゃないなコレ。

Rock On
THE BUNCH
Pヴァイン・レコード PCD-3288, 1972/2003
ISBN : B0000CD84E
カンタベリー以外ではこんなのを。フェアポート・コンヴェンションがらみの人たちが一堂に会し、アメリカのロックンロール・クラシックを楽しくセッションするという企画盤。元フェアポートのサンディ・デニー、リチャード・トンプソン、アシュリー・ハッチングズやその後加入するトレヴァー・ルーカス、後のトンプソン夫人のリンダ・ピーターズ、おなじみデイヴ・マタックスなどなど、メンバーは豪華・内容はお気楽。みんな結局好きなのね。
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# by deadfunny | 2005-11-05 20:14
2005年 10月 30日
29.Oct.2005 (Sat)
新高円寺・CLUB LINERで、溺れたエビの検死報告書のライブを初体験。こないだのZUINOSIN同様関西のグループだが、こちらは全員がエビのマスクをかぶって正装で演奏という、レジデンツみたいなビジュアルがお茶目だ。音楽は現代音楽っぽい重い雰囲気のものだが、ビジュアル含めてなかなか楽しめた。もうちょっと長く見たかったな。

******

日本でもちょっとネットで話題になった、「Smash My iPod」計画。
『iPod』をぶっ壊せ――購入直後に破壊する計画に寄付金が続々 (WIRED NEWS)

買ったその場でiPodをつぶすというパフォーマンスアートみたいな企画がついに実行に移され、このたびムービーの公開と相成った。
見たい人はこちらへ → http://www.planetboredom.net/smi_videos.php

10分ほどの作品だが、店内で買いたてのiPodを床に叩きつけたり踏みつけたりするところまでは愉快。でも、そこでさっさと退散してしまい、お客や店員の様子をあまり見せられなかったのが残念なところだ(それについては映像の最後に詫びている)。

その後屋外で派手に破壊するシーンもついており、iPod嫌いにはさぞ痛快に映ることかと思う。潰れたiPodをソニーストアに持っていって何をしようとしているのかは、次回作で明かされる・・・のかな?
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# by deadfunny | 2005-10-30 02:41
2005年 10月 26日
26.Oct.2005 (Wed)
ロッテ31年ぶり日本一 阪神に4連勝し3度目
<日本シリーズ>ロッテが31年ぶり日本一 阪神破る

日本シリーズがあっさり終わった。どちらのファンというわけでもないが、ロッテはファンとチームが理想的な関係を築いているところが興味深い感じがして、ぜひ旧態依然としたプロ野球界の新たな主流になってほしいと思ってはいたので、この日本一はいいことだと思う。

思い起こせば、ロッテといえば日陰のパ・リーグにおいてもさらに日陰というか、人気のないチームの典型みたいな時期があった。僕は近鉄を応援していたのだが、1988年川崎球場で行われた所謂「10・19」での日本中のプロ野球ファンを裏切るかのような事件で、僕の中でも印象が悪くなったことがある。そして、翌年近鉄はついにリーグ制覇、ジャイアンツとのシリーズでは3連勝と幸先のよいスタートを切ったのだった。

が、ここでまた事件があった。何度となく語られてきた加藤哲郎舌禍事件である。3戦目の勝ち投手となった加藤がお立ち台で「巨人は大したことがなかった、ロッテのほうがよっぽど怖い」というような発言をし、これに発奮したジャイアンツがその後4連勝したという、あれだ。

そして、シリーズ3連勝となると必ず思い出される伝説が残った。お立ち台での発言はみんな慎重になった。というか、僕らが加藤のことを思い出しながらお立ち台を眺めるようになった。まあ、こんな話は昨日書くべきことだが、'89年の近鉄以上の圧倒っぷりで3連勝しても浮かれることなく今日の接戦をモノにすることが出来たのは、加藤哲郎がその後の人生を変えてまでして教えてくれた教訓がはたらいてのことだ。

あのとき引き合いに出されたくらいだから、きっとロッテは最下位とかだったんだろう。そしてそのロッテが日本一、ロッテに4連敗した阪神の下のそのまた下に巨人。「巨人はロッテよりも弱い」と言ったと勝手に曲解された加藤は、果たして今この瞬間、何を思っているだろうか。

最後になるが、多くの人が指摘するように、パ・リーグのみがプレーオフ制を採用していることと日本シリーズの結果に何ら関係がないとは言えないと思う。プレーオフの盛り上がりが球界改革の一環として大きく寄与していることを思えば、セ・リーグでのプレーオフ採用は急務ではないだろうか。レギュラーシーズン2位のチームが2年続けてセ・リーグ王者を下したのは、パ・リーグのほうが総体的ににレベルが高いから、ではないと思うのである。

******

やっぱりみなさん思い出していたようです。
とろのプロレス放言集:思い出すは加藤哲郎
ひとりの独り言:ロッテは弱い??
不思議の国にいる君へ:いまだからこそロッテ選手に、言って欲しい言葉
マサオくんのスポーツステーション:もうダメなの??
独り言@有象無象:ロッテ3連勝で王手~加藤哲郎氏何を思う
サッカー日記:ロッテ王手

でも加藤哲郎はけっして「巨人はロッテより弱い」とは言っていないのだ。
Side-B論。:加藤哲郎、16年目の「正しさ」。

でも加藤哲郎はけっしてそう言わなかったわけでもないのだ。
記事にされた人たち
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# by deadfunny | 2005-10-26 22:32
2005年 10月 21日
20.Oct.2005 (Thu)
渋谷で仕事を終えた後、久々レコ屋巡り。最近センター街にはティナ・ターナーのコスプレがいっぱい座り込んでいるんだけど、ブームが来ているんでしょうか?

Kevin Ayers: The BBC Sessions 1970-1976
KEVIN AYERS
Hux HUX073, 2005
ケヴィン・エアーズのBBC音源集。客入りライブのほうも同じレーベルから2枚組「Too Old To Die Young」としてリリースがあるが、こちらは「Top Gear」「John Peel」「Bob Harris」などの番組音源。Strange Fruitから出ていたものよりも曲が多くなっているので、マニアなら買い。僕は持っていなかったので、迷わず買いました。レコファンで2,400円くらい。

Strangely Strange But Oddly Normal - An Island Anthology 1967-1972
Island Remasters 9822951, 2005
ブリティッシュ・ロック・マニアならアイランドと言えばこの時期ということになるんでしょう。3枚組のCDサイズボックスで、主要アーティストはひととおり押さえている(ELPやキング・クリムゾンといった、現在他レーベルから再発されている音源も含んでいるのがミソ)。アナログ時代の「You Can All Join In」というコンピを持っているが(IWPS2)、アーティストが同じでも違う曲が選ばれているものが多く、個人的にも嬉しいところ。トラフィック、フェアポート・コンヴェンション、フリー、ニック・ドレイクといったメジャーどころはもちろん、Wynder K. Frog、Blodwyn Pig、Quintessenceなどのマニアックな部類もしっかり収録されている。アートロック系、フォーク系、プログレといったところが主な傾向。レコファンで3,000円強。

ほかに、先日紹介したデイヴィ・グレアムの別のアルバムなど。
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# by deadfunny | 2005-10-21 02:07
2005年 10月 07日
6.Oct.2005 (Thu)
イギリスのアコースティックギターの名手、デイヴィ・グレアムの'60年代後期の2作、「Large as Life and Twice as Natural」と「Hat」がCD化されている。

かなりの大物らしいということでだいぶ最近は名前も見るようになった気がするし、ベスト盤や初期のアルバムなどはすでにCDで出ているが、アナログ盤で聴こうと思ったら1枚あたり3万以上の出費は覚悟というのが現状なので、今回の再発はなんとも嬉しい話だ。

変則オープンチューニング「DADGAD」を発明したとか、S&Gで知られる「Angi」の作者であるとか、彼を語るキーワードはいくつかあるわけだが、音楽について簡潔に言ってしまえば、フォークを基本に、ブルース、ジャズ、トラッドなどを取り込んだアコースティック音楽である。ペンタングルが好きならば、聴いておきたいところ。初期において既にスタイルは出来上がっているが、'60年代後期になってくるとインドテイストのカッコいい曲が出てくるので、「Folk, Blues & Beyond」(1964)あたりで驚いちゃったような人には、こちらもオススメしたい。

いちおう1970年までのUKアルバムリスト。

1. "GUITAR PLAYER" (Golden Guinea GGL0224, 1962)
2. "FOLK, BLUES & BEYOND" (Decca LK4649, 1964)
3. "FOLK ROOTS, NEW ROUTES" (Decca LK4652, 1965)
4. "MIDNIGHT MAN" (Decca LK4780, 1966)
5. "LARGE AS LIFE AND TWICE AS NATURAL" (Decca SKL4969, 1968)
6. "HAT" (Decca SKL5011, 1969)
7. "HOLLY KALEIDOSCOPE" (Decca SKL5056, 1970)
8. "GODINGTON BOUNDARY" (President PTLS1039, 1970)

1.~3.と8.はすでにCD化されているので、残すところは4.と7.の2枚。今回再発をしているFledg'lingのHPでは、10月に4.の発売があるとのことである。

Large As Life and Twice As Natural
DAVY GRAHAM
Fledg'ling FLED3054 (1968/2005)
ISBN : B000B8GU78
とりあえずまずはこちらから買ってみたのだが、内容、音質、ブックレットとも素晴らしく、文句のつけようがない。基本的にはダニー・トンプソンのダブルベース、ジョン・ハイズマンのドラムスというトリオ編成で、曲によってはディック・ヘクストール=スミスらの管が入る。エンジニアに当時デッカにいたガス・ダッジョン。ブックレットには当時のライナーノート(プロデューサーのレイ・ホリックスと、デイヴィ本人)+ジョン・レンボーンによる最新ライナー。珍しくシングルカットもされた「Both Sides Now」のカバーで始まるほか、「Sunshine Raga」「Jenra」「Blue Raga」といったインド/アラビア風味の曲での緊張感あるインタープレイには、耳を奪われること間違いなし。
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# by deadfunny | 2005-10-07 00:14
2005年 08月 29日
28.Aug.2005 (Sun)
今月買ったCD、レコードをもう何枚か。

Housewives' Choice
THE McCLUSKEY BROTHERS
Linn AKD120, 2000
元ブルーベルズの二人によるアルバム。ここ2作は完全にバンドサウンドで、ここでは3組のバンドで録音した3部構成になっている。元アズテック・カメラのキャンベル・オウエンズ(b.)も登場。レーベルがブルー・ナイルも出していたオーディオメーカーのLinnで、「LinnのCDプレーヤーで聴くとさらにいい音がする」とかジャケットに書かれている。


The Stooges
THE STOOGES
Elektra/Rhino R2 73178, 1969/2005


Fun House
THE STOOGES
Elektra/Rhino R2 73175, 1970/2005
イギー・ポップ率いるデトロイトのガレージ・バンドの2枚が、それぞれ未発表音源を追加した2枚組で登場。ファーストの2枚目はすべて未発表音源で、「Original John Cale Mix」と題された別ヴァージョンも4曲ある。「I Wanna Be Your Dog」って凄いタイトルだよね。ブックレットには首輪を付けたイギーのライブショットもあり。


Dr. Heckle and Mr. Jive
PIGBAG
Camden/BMG 74321 789532, 1982/2000
アルバムで聴いたのは初めて。かなりカッコよいです。おなじみの「Papa's Got Brand New Pigbag」はボーナス・トラックで7インチ・ヴァージョンのみ収録。ザ・ポップ・グループのファンキーな部分がポップに変化した・・・と言い切るのも乱暴か。


Creamy Stuff
THE BRILLIANT CORNERS
Mcqueen MCQLP6, 1991
廃盤になって久しいベストをアナログ盤で購入。初期のへなちょこサイコビリー路線から、トランペットを加えた軽快なギターポップを経て、大人のギターバンドへという軌跡を辿れる。「Delilah Sands」が一部界隈で有名だが、フロア映えするというだけの理由で、この歌だけを持て囃すのはやめようぜ。個人的には「Brian Rix」や「Teenage」のほうが印象深かった。


The Bureau
THE BUREAU
Warner Music UK 5046771972, 1981/2005
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ最初の崩壊時に残党が結成したR&B/ニューウェイヴ・バンド。マートン・パーカーズ結成前のミック・タルボットもメンバーとして在籍、それっぽいオルガンを聴かせている。雑多な音楽的要素を取り入れ、ヴォーカルがニューウェイヴっぽくなったデキシーズといったところ。2枚目に未発表ライブを収録。


Pick-Up
BRIAN PROTHEROE
Basta 30-90462, 1975/1996
英国ポップの秘宝。というだけで大体音の想像が出来る人、そのとおりの音です。3枚あるアルバムのうちの2枚目(今年になって2枚組の新作?「Citysong」が出ている)。


アット・ホーム(紙ジャケット仕様)
LAMBERT & NUTTYCOMBE
ユニバーサルインターナショナル UICY-9580, 1970/2005
久々日本盤CDで登場です。ライナーに書かれてしまったが、ドノヴァンやニック・ドレイクなどのUKものの影響を受けたかのような、西海岸のデュオのファースト。


Ernie Graham
ERNIE GRAHAM
Hux HUX032, 1971/2002
UKフォーク/スワンプものの最高峰の一枚として挙げられることの多いアルバム。AndwellaとかBrinsley Schwarzとか、そういうのが好きな人なら大体持っているらしい。タワーレコードの名盤セールキャンペーンに引っかかっていたため、安く買えた。ボーナス・トラックは1978年にStiffから出されたシングルの両面で、全然テイストが違うバンドサウンドに。


Return to Forever
CHICK COREA
ECM 1022ST, 1972
これもアナログ(ヨーロッパ盤)で。たまたま目を通した「スイングジャーナル」でこのアルバムの特集があり、どうしても聴いてみたくなって購入。ジャケがいいので、アナログ(しかもコーティングの欧盤)で欲しくって。ジャズともフュージョンともブラジリアンとも言い切れない、独自の音楽。こういうのは何度でも聴きたくなってしまう。
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# by deadfunny | 2005-08-29 01:42
2005年 08月 23日
22.Aug.2005 (Mon)
エルトン・ジョン1975年の名作「キャプテン・ファンタスティック・アンド・ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ」が、30周年記念ということで9月に2枚組Deluxe Editionで発売されるという話。

Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy
ELTON JOHN
Mercury, 1975/2005
ISBN : B000AOF9UW
内容は、1枚目にオリジナル・アルバムと、同時期のシングル曲(レノンの「One Day at a Time」カバー含む)、2枚目はアルバム発表を記念した全曲演奏ライブで、これは初登場音源になる。制作期間も短い中作られたアルバムなので、未発表曲などはなし、またデモ録音の公開もなさそうである。

本編に関しては、20年聴き続けている作品なのでもはや冷静に紹介することなど出来っこない。エルトン・ジョンとパートナーの作詞家バーニー・トーピンの、出会いからデビューまでの日々を歌に綴った一種のトータル・アルバムで、鉄壁のエルトン・バンドによるレコーディングとしては(いったん)最後のものとなる。内省的な部分も多く湛えた内容だが、絶頂の人気を反映して米ビルボード史上初の初登場一位を記録したというオマケもついている。

とにかく曲、演奏、アレンジ、すべてにおいて「優れた」作品だと思う。同時期に録音されたという前作「Caribou」ではエンターテイナー路線に傾き過ぎたきらいもあり、それはそれでもちろん彼の魅力ではあるが、そんな中果敢に自叙伝的な作品に挑み、そしてポップ作品としてもじゅうぶん成立させ、世間に認めさせたわけだから、もう最強である(と同時に、一つのピリオドの終わりでもある)。

シングル曲は「Someone Saved My Life Tonight」だが、これまた6分以上の大きなスケールを持った曲と、一見ちょっとポップの常識からは外れたかに見えるが、長さを感じさせない展開は見事。数あるエルトンの名曲の中でも特に好きな歌の一つだ。そして最後を飾る「Curtains」。訥々と置かれる希望に満ちた言葉、そして歌唱・演奏。このアルバムに何かの終わりを感じてしまうのは、この曲の壮大なエンディングのためかもしれない(ジェフ・バックリィがライブのレパートリーにしていたという話を聞いたことがあるが、CD化はされていない。これは聴いてみたいのだが・・・!)。

今回初登場となる2枚目のライブには、ホントに大期待である。1975年のライブ音源はたぶん今まで正式に発表されたことがないので(CD、映像とも)、それだけで「生きててよかった」という感じなのだが、演奏されるのが「キャプテン」全曲をアルバムの曲順どおりと来たものだから、堪らないにもほどがある。UKロック史の空白を埋める貴重な発掘と言ってもいいだろう、たぶん。

このあと新バンドで2枚アルバムを作ったエルトンはしばしの休業期間に入る。そして1979年、パーカッションのレイ・クーパーとともにソ連にツアーに出かけたのだが、そのライブ映像も昨年「25周年記念」として海外ではリリースされている(ビデオ時代よりも画質・音質は上がっているらしい)。10月に国内盤が出ることになったので、そちらも楽しみだ。

******

来週の至言:
「こんなに女がアグレッシブに動くのを見たのは初めてだぜ・・・」(by tk@「あいのり」)
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# by deadfunny | 2005-08-23 00:07
2005年 08月 16日
15.Aug.2005 (Mon)
サマーソニックのために来日したザ・ラーズが単独公演を行うため、渋谷・AXへ。

すでに大阪・東京でライブをしてはいるものの、やはり伝説が現実のものとして目の前に現れるその瞬間の昂揚感といったらたまらないものがある(ジョアン・ジルベルトの初来日のときとかさ)。小ぢんまりとしたステージに登場したリー・メイヴァーズに対する思いは、みんなそれぞれだっただろう。「お帰り~」だったり「今まで何やってたんだ、こら!(笑)」だったり「嗚呼、生きていてよかった」だったり。僕はというと、15年近いブランクなど何もなかったように、ザ・ラーズなるもののありのままを見せて欲しかった。前回の来日公演は、チケットが取れずに見られなかったのだ。

気負うことなくステージが始まる。唯一のアルバムと同じく「Son Of A Gun」がオープニングナンバーだ。切れ味のあるリーのアコースティックギターが鳴り、続いて訛りの強いダミ声が「If you want~」と歌い出した瞬間、僕らのそれぞれの思いは静かに弾けた。歓声は盛り上がるが、嬉しさが先でどう反応したらいいのかわからないような様子も感じられる。ジョン・パワーのコーラスが心地よく纏わりつき、リーもいきなり快調だ。音楽活動はほとんどしていなかったはずだが、声は衰えていないようで、最後まで15年前のアルバムを思わせた。

あとの二人のメンバーが当時のメンバーかどうかはわからない。リードギターは、テクニックはあまりないが、ラフなカッティングがかえってバンドに合っている。ドラムはなぜか立ったまま叩き、これもまたローカル・パブ・バンド的な佇まいに貢献している。自身のバンドで4枚くらいアルバムを出したジョンがきっとミュージシャンとしてのキャリアは一番積んでいるのだろうが、お客さんがリーを見に来ていることをちゃんとわかっているので、張り切って引き立て役を引き受けている感じだ(が、貢献度は高い)。

「There She Goes」などのヒット曲はもちろん、アルバムの12曲全曲+B面曲、未発表曲など17曲で本編終了。MCもほとんどなく淡々とステージは進行したが、最後の「Looking Glass」を一所懸命に弾き語るリーの姿に、いったい何がこの男を音楽の前線に復帰させたのかいろいろと思いを巡らせ、涙しそうになってしまった。アルバム一枚だけを残しただけでシーンから消え、僕らは勝手に伝説に、神に祀り上げてしまっていた。でも、その伝説を引き受けてもう一度表舞台に出る決心をつけさせたのは何だったのだろう。単純にお金? でもそれにしちゃ本気だった。少なくとも15年ものブランクは露呈するだろう。若手の抬頭や彼らからのリスペクトに突き動かされて? それもあるかもしれないけど、でもそしたら新曲やっててもいいよねえ(未発表の2曲は、昔からのレパートリーでもある)。

やっぱり、神格化された自分やザ・ラーズなるものに決着をつけたかったんじゃないのかしら。以前、アルバムの出来には不満がある旨こぼしていたそうだが、オアシス以降影響をもろに受けた多くのバンドが輩出した今、後の世代に「これが本当のザ・ラーズなのだ!」と示せる音をついに見出し、それを見てもらう機会が到来したというか。勝手な憶測だけど。

アンコールは「There She Goes」をもう一回演奏したあと、「オアシスに捧げます」とリー自らがMC、ザ・フーの「My Generation」を荒々しくカバーして締め括った。この曲はサマソニ(大阪)でもやったそうだし、オアシスもサマソニで演奏したらしい。ちなみに会場にもオアシスのメンバーの姿があったとのこと(遭遇せず)。

そして、アンコール時にリーが見せた笑顔が、なんとも嬉しかった。新作があるのか、このメンバーでの活動が続くのか、僕はまったく知らないが、彼らの音楽に力をもらった僕らが、精一杯の声援と拍手でお返しをし、それを彼らが力にしてくれたのだとしたら、こんなに光栄なことはない。そして、スタジオ録音のアルバムは、ちょっとしばらく聴き返さないでおこうと思う。

LOST LA'S 1986-1987 - CALLIN' ALL
The La's
Viper LP008, 2001
ISBN : B00005MKVS




追記:
http://blog.livedoor.jp/the_las_timelessmelody/
こちらのブログで、各公演のセットリストが見られます。

In Search of the La's: A Secret Liverpool
M. W. Macefield / Helter Skelter Ltd

こんな本も出てたのね。読んだ人いる?
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# by deadfunny | 2005-08-16 00:06