2007年 03月 31日
31.Mar.2007 (Sat)
けっきょく3月は先週末を過ぎても残酷なまでに忙しかった。今日を入れて休みは4日あったのだけど、法事や見舞いで遠出をしたこともあって、何もせずに家で過ごせたのは2日だけ。4月に入ったら少しは楽になるだろうけど、月間300時間労働というのはなかなかキツいものがある。

だからあんまりCDやレコードを買えていないのだけど、まあ聴く暇もないのだからよしとするか。新譜ではトレイシー・ソーンの25年ぶりのソロ・アルバム「Out Of The Woods」を買ったのみ。Sub PopからリリースされたスウェーデンのLoney, Dearというアーティストのアルバムは、2005年に自主制作されたものの全世界流通版ということらしいので、新譜とは言えないかもしれない。

Out of the Woods
TRACEY THORN
Virgin 0946 3 85133 2 2, 2007

Loney, Noir
LONEY, DEAR
Sub Pop SPCD 731, 2005/2007


'90年代、僕の青春を彩ったUK3大バンド、ジェイムズ、ザ・ビューティフル・サウス、ザ・ウェディング・プレゼントが、それぞれ旧音源のリリースを控えている。

ジェイムズに関しては、今年に入って再始動したということを以前書いているが、来月新曲を含むベスト盤をリリースする。限定の2枚組ヴァージョンでは、Factoryからリリースされた最初の2枚のシングルはカップリングも含めて収録され、その他Fontana移籍以前のシングル曲がまとめて聴けるらしい(「Sit Down」をRough Tradeヴァージョンで収録するかは未確認)。

ビューティフル・サウスは今年に入って解散を発表したが、2枚組のBBC音源集のリリースが決まっている。その他、ライブDVDの国内リリースがアナウンスされているが、リリース日は延び延びになっていて、本当に発売されるのか気になっているところ。

ウェディング・プレゼントも数年前に再始動しすでにアルバムを発表しているが、今度リリースされるのはジョン・ピール・セッション全音源集6枚組。中には既にアルバム単位で発表されたものも多いが、ピールとバンドの密接な関係があってのこのリリースということなのだろう。

もちろん全部買います。

Fresh As a Daisy: The Singles
JAMES
Mercury, 2007
ISBN : B000OCXF38

BBC Sessions
THE BEAUTIFUL SOUTH
Universal, 2007
ISBN : B000N6UCBI

Complete Peel Sessions 1986-2004
THE WEDDING PRESENT
Castle, 2007
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# by deadfunny | 2007-03-31 22:03
2007年 02月 21日
20.Feb.2007 (Tue)
だいぶ前に買っていたのだが、あまりちゃんと聴いていなかったCDを引っ張り出した。リヴァプールの伝説的なグループ、ザ・ワイルド・スワンズ(ワイルド・ワンズではない)の初期の録音を集めた2枚組「Incandescent」というもの。

Incandescent
THE WILD SWANS
Renascent RENCD7, 2003
オリジナルメンバーでの唯一のリリースは、エコー&ザ・バニーメンやティアドロップ・エクスプローズがデビューしたことで知られるZooレーベルからの12インチ「Revolutionary Spirit / God Forbid」(1982年)。メンバーのポール・シンプソンはその後、Ian BroudieとのCareで3枚のシングルをリリース、ジェレミー・ケリーはThe Lotus Eatersを結成して数枚のヒットシングルと1枚のアルバムを出したが、その後ワイルド・スワンズとして再結成し、2枚のアルバムを出した。

サウンド的にはシンセの入ったギターバンド、の一言で片付いてしまうかもしれないが、最初のシングルなど、ポップな楽曲の中にもロックの初期衝動が感じられ、なかなか感動的なカップリングとなっている(学生のころ、200円とかで買ったっけ)。このCDでは、1982年に行われた2回のBBCセッション、1986年の再結成時のBBCセッション(1回)、そしてバニーメンのツアーサポートを務めた1981年クリスマスのライブ(6曲)といった初リリースの音源が並び、ようやくこのバンドの実像が把握できるようになった。ともにAristaからリリースをしていたケアもロータス・イーターズも好きだったが、ポール・シンプソンに言わせればAristaは「半分のマジックのために倍のお金を注ぎ込んだ」ということになる。

他にもこの時期のリヴァプールには興味深いバンドが多く、デフ・スクール(Clive Langer, Steve Allen, etc.)、ビッグ・イン・ジャパン(Ian Broudie, Bill Drummond, David Balfe, Holly Johnson, etc.)あたりを起点に、ペイル・ファウンテンズ、アイシクル・ワークス、イッツ・イマテリアル、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、フロック・オヴ・シーガルズ、マイティ・ワー!(Pete Wylie)、デッド・オア・アライヴ・・・なんていう名前が輩出している。デフ・スクール、ビッグ・イン・ジャパン、そしてワイルド・スワンズから派生したアーティストを追いかけるだけでも、ボクシズ、オリジナル・ミラーズ、プラネッツ、ロリ&ザ・カメレオンズ、ケア、ロータス・イーターズ・・・とキリがない。でも、「あのバンドのあの人がいるから」とか言って気にしてみたりするわけで。

一時ケアもロータス・イーターズも普通にCDが買えたが、最近はあまり見なくなってしまった。Zooレーベルのコンピレーションも、そんなにレアではないが廃盤。ティアドロップ・エクスプローズのZoo時代の編集盤もけっこう珍しくなったか。まあ、あまり顧みられる機会は多くない人たちなんだろうけど、たまにはまってみるのも悪くはないかな、ということで。

そうそう、なぜかワイルド・スワンズとかロータス・イーターズって、フィリピンで大人気らしい。フィリピンのみのワイルド・スワンズの編集盤とかあるらしいよ。
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# by deadfunny | 2007-02-21 02:41
2007年 02月 11日
11.Feb.2007 (Sun)
ブリンズリー・シュウォーツの未発表/レア音源を、元メンバーのイアン・ゴムが自分のサイト( http://www.myspace.com/thebrinsleys )で販売していると知り、オーダーしてみた。本人のソロのものと合わせて5タイトルが出ているが、値段も張るので、今回はグループ時代のものを。

It's All Over Now
BRINSLEY SCHWARZ
1974/2006

Live At The Top Rank Cardiff
BRINSLEY SCHWARZ
1974/2006

いずれもグループ末期の頃のもので、前者は7枚目のスタジオアルバムとして制作されながらオクラになっていたもの(ブートでは出ていたよう)、後者は1974年6月に行われたライブを収録したものである。

このグループ、初期はザ・バンド・シンドロームの中登場したイギリスのカントリー・ロックみたいな感じもするが、イアン・ゴムが加入し、ニック・ロウのポップセンスが開花してからは「パワーポップ」のジャンルとして括ったほうが相応しい素敵なバンドにと変わっており、ここでもそういった音楽の持つワクワク感が全開している。

「It's All Over Now」での聴きものは、何と言ってもニック・ロウのソロ代表曲(1979年)として知られる「Cruel To Be Kind」のオリジナル・ヴァージョンである。ハモンドの音色が軽快さを彩る「胸キュン」なサウンド、アレンジにはノックアウト必至! ぜひ上記リンク先で試聴してみてください(ほかにもStiffからリリースされたJona Lewie「God Bless」のオリジナルも収録)。
(後註 2007/2/27: その後、ニック・ロウの「Little Hitler」7"のB面に入っている「Cruel To Be Kind」がアルバムとは別アレンジというので、現物を入手して確認したところほとんどこのBrinsleyヴァージョンといっしょでした)
っていうか、このバンドちょっと早過ぎたのかもしれない。こんなトラックを1974年に録音していたと言うのもそうだけど、前年には変名でレゲエのカバーをシングルリリースしていて、しかもそのB面には怪しげなインスト・ヴァージョンを入れていたりするのだから・・・。

メンバーのうち、ニック・ロウについてはソロとしてもプロデューサー(コステロ、ザ・ダムドなど)としても成功しており、またグループ時代の「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love, and Understanding」という歌がいろんなアーティストにカバーされ、特に映画「ボディガード」のサントラにカーティス・スタイガーズのヴァージョンが収録されたことで印税も相当入ったと聞く。イアン・ゴムもソロで多く作品をリリースしているが、やはり上記「Cruel To Be Kind」の共作者としての印税もまだ入ってくるに違いない。ブリンズリー・シュウォーツ(個人名)とボブ・アンドリューズはグレアム・パーカーのルーモアに加入、たぶんちょっとは成功したはず。
なかなか顧みられないブリンズリー・シュウォーツだが、時代を超えた愛すべき男のポップにはまだ語るべきものが多く残っていると思う。

なお、「Rarities」というアルバムもイアンのサイトで売られており、こちらにはオムニバスのライブ盤「Greasy Truckers Party」に収録され未CD化の5曲も、盤起こしながら収録。

オーダーは上記リンクなどからイアン・ゴム本人にメールで。1枚15ポンド+送料3.50ポンドはなかなか高い。PayPalでの支払いが可能。

<Brinsley Schwarz Discography>

albums

Brinsley Schwarz (United Artists UAS 29111, Apr. 1970)
Despite It All (Liberty LBG 83427, Nov. 1970)
Silver Pistol (United Artists UAS 29217, Feb. 1972)
Nervous on the Road (United Artists UAS 29374, Sep. 1972)
Please Don't Ever Change (United Artists UAS 29489, Oct. 1973)
The New Favourites of Brinsley Schwarz (United Artists UAS 29641, Jul. 1974)
It's All Over Now (2006)
※その他、編集盤、BBC音源など

singles

Shining Brightly / What Do You Suggest (United Artists UP 35118, 1970)
Country Girl / Funk Angel (Liberty LBY 15419, 1970)
Country Girl / Funk Angel (United Artists UP 35312, 1972)
Hypocrite / The Version (United Artists UP 35530, Apr. 1973) The Hitters 名義
Speedo / I Worry (United Artists UP 35588, 1973)
I've Cried My Last Tear / (It's Gonna Be a) Bring Down (United Artists UP 35642, Mar. 1974)
(What's So Funny 'Bout) Love, Peace And Understanding /
Since You're Gone (United Artists UP 35700, 1974)
Everybody / I Like You, I Don't Love You (United Artists UP 35768, Jan. 1975)
I Should Have Known Better / Tell Me Why (United Artists UP 35779, Jan. 1975) Limelight 名義
Daytripper / Slow Down (United Artists UP 35773, Feb. 1975) The Knees 名義
There's A Cloud In My Heart / I Got The Real Thing (United Artists UP 35812, 1975) The Brinsleys 名義
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# by deadfunny | 2007-02-11 14:34
2007年 02月 04日
3.Feb.2007 (Sat)
ジェイムズがティム・ブースを迎えて再始動したという話に喜んだのも束の間、ビューティフル・サウスが解散を表明した。どちらも僕の'90年代を豊かにしてくれた、青春のシンボルのようなバンドである。

今日はジェイムズの話。

ジェイムズはマンチェスターのバンドで、ザ・スミスよりちょっと遅れて地元のFactoryからデビューしている。2枚のシングル(とそれらを合わせた12インチ)を残してメジャーに移籍、Blanco Y NegroやSireからアルバムを出したがパッとせず、一度契約を終えている。

そして1988年に自主制作のライブ盤「One Man Clapping」、翌年にRough Tradeから'80年代UKインディの伝説として語られるべき名曲「Sit Down」、来るべきダンスムーブメントを予感させる「Come Home」という2枚のシングルをリリース、若者の支持を得たところで、再度メジャーのFontanaに移籍、アルバム「GOLD MOTHER」のあとにリリースした「Sit Down」の再録音ヴァージョン(1991年)でとうとうイギリスのチャートを制覇、スタジアムをも埋めるようなバンドへとなったのである。

この翌年、貫禄たっぷりのアルバム「SEVEN」を引っさげてジェイムズは来日を果たした。が、日本での知名度・人気は本国に遠く及ばず、会場は川崎のクラブ・チッタ。もちろんそんな会場で見られるほうがファンとしてはありがたい。残念ながらそれでも客の入りは悪く、チッタの客席の後ろ半分にはテーブルが出る始末。だが僕は最前列を目指して前進、そして長い下積みの間に叩き上げられた彼らの誠実なライブ・パフォーマンスを間近に目撃することになったのだ。たしかな演奏力、ヴォーカルのティム・ブースのカリスマ性溢れる歌唱と独特の痙攣ダンス、そして少ない人数ながら確かに一体感を得た観客のフロア。今もってして、「生涯No.1ライブは」という問いにはこのライブを挙げる。

その後、ブライアン・イーノをプロデューサーに迎え、ジェイムズはスタジオ・アルバムでも質の高い作品を連発、個人的にはどれも忘れがたいものになっている。1998年にはヒット曲満載のベスト盤もリリースされており、初めて聴く人にはぜひオススメしたい。2001年末の国内ツアーをもってティムが脱退することになり、実質解散状態が続いていたが、このたびアルバム「LAID」のメンバー6人でのツアーが決定、すでにチケットは全公演ソールドアウトだという。

その間ティムはソロアルバムをリリースしており、けっして悪い内容ではなかったが、たぶんセールス的に苦戦したのだろう。別にお金目当てだったとしても批判するつもりはない。やっぱりジェイムズという家族のようなバンドがみんな好きだったのだ。

ジェイムズの音楽について、簡潔にせよ具体的にせよ語るのは難しい。あるときはU2のようなスタジアムロック風だったり、あるときは今風なダンスミュージックだったり、あるいは捉えどころのないアンビエントな音響が印象的だったり・・・。でもそこに共通して漂うatmosphereが、結局のところは僕にとってはよりどころだったのだと思う。だから「James」という匿名的な共同体が似つかわしいのだ。

今後日本のスタジアムで彼らを観ることは難しいだろう。フェスなどに呼んでくれるなら喜んでかけつけるが、これもギャラを考えればあまり実現可能性は高くない。こっちから会いに行くしかないかなあ。新作アルバムも楽しみにしています。
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# by deadfunny | 2007-02-04 03:44
2006年 10月 08日
7.Oct.2006 (Sat)
さよなら国立駅舎…「赤い三角屋根」別れ惜しむ撮影会

とうとうこの日がやってきてしまったようなのである。嗚呼、国立駅舎。

幼稚園に入るときに引っ越してきてから、会社に入った翌年までを、この街で過ごした。今でも両親の家があるので、行く用事がないわけでもない。
厳密に言うと住所は国分寺市だったので「国立に住んでいた」と言ってしまうとホントのことではないのだが、それはそれとして。

築80年、都内では原宿駅に続く古い駅舎だったそうだが、そういうものを保存していたり、パチンコ屋や風俗店が駅の周りになかったり、そのかわりにディスクユニオンがあったり、でもゲーセン「UFO」は「Since 1979」の老舗だったり、まあそういう街に育てば簡単に風変わりな奴になってしまうわけである。ちなみに忌野清志郎は小・中学校の先輩、永積タカシは中学校の後輩らしいが、きっと他にもいろんな国立っぽい連中が輩出しているのだろう。

駅関係で思い出したのが、この駅、都内のJR駅では最後まで自動改札に対応しなかったと記憶している。10年くらい前まで切符切りが改札に立っていたのだ。それが何か意図されたものだったのかどうかは知らないが、それも「らしい」じゃないですか。

明日国立に行こうとか思っているわけではない。夏に古い友達に会いに戻ったときに、お別れは済ませたつもりだ。
復元の可能性も残されているらしいが、さてまだ世間はこの変わった街に自由を許してくれるだろうか。
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# by deadfunny | 2006-10-08 00:35
2006年 09月 29日
28.Sep.2006 (Thu)
仕事が多過ぎて、どこからも手がつけられません! 大変です!!

そんな中、注目の新作はなぜかエルトン・ジョンとスティングだったりしまして、まあエルトンは20年以上ファンをやっているので新譜は当然買うけど、スティングも実は出れば必ず買っているのだ。

The Captain & the Kid
ELTON JOHN
Mercury 1706-422, 2006
Songs from the Labyrinth
STING
ユニバーサルクラシック UCCH-1018, 2006
エルトンのアルバムは、タイトルからもうかがえるように往年の名作「Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy」の続編とも言えそうな、自伝的な作品。サウンドの感触はここ2作に近いの間くらいといった感じだが、昔の曲タイトルを詞に織り交ぜた曲があったり、あの曲やあの曲のフレーズを使用した曲があったりで、それだけで単純に楽しめる。各曲の吟味はまだこれからなので、取り急ぎ購入報告ということで。
スティングは、16~17世紀イギリスの作曲家、ジョン・ダウランドの曲を、ボスニア人のリュート奏者の伴奏で歌うという企画もの。ライナーではスティング自身がダウランドとの奇妙な縁や、そんな時代とは思えない作品の先鋭性などについて語っている。あの歌声がさらに作品に現代との接点を与えているよう。

そして、ハウスマーティンズの発掘音源集も登場。

Live at the BBC
THE HOUSEMARTINS
Mercury 984 2754, 2006
タイトルどおりのBBC音源集。ビートバンドとしての姿のほか、アカペラのものもたくさん収められており、このバンドの重要な側面がきっちりクローズアップされている。スタジオセッションだけでなく、グラストンベリーやノッティンガムでのライブ録音も計8曲収録。後者は昔NHK-FMでオンエアされたときにエアチェックしたテープでよく聴いたものからなので、個人的には思い入れが強い(このライブをフル収録したCDも出してほしい)。なお、BBC音源は以前に「Now That's What I Call Quite Good」という編集盤でも3曲リリースされていて、今回とは1曲だけかぶっている(「Drop Down Dead」)。

●その2枚のアルバムで聴けるBBCセッションを、時代順にまとめてみました。

21/7/1985 John Peel
Drop Down Dead
Flag Day
Stand at Ease
Joy Joy Joy *

6/11/1985 Janice Long
Freedom
Reverend's Revenge
Mercy
So Glad
He Brought Me Out
(Drop Down Dead) ?
(People Get Ready) ?

4/1/1986 Saturday Live
Shelter
People Get Ready - Sheep 12"

6/4/1986 John Peel
Over There
Happy Hour *
Get Up Off Our Knees *
Caravan of Love

3/6/1986 John Peel
Pickin' the Blues (John Peel Theme Tune)
Heaven Help Us All
He Ain't Heavy *
When I First Met Jesus *
Happy Hour

6/9/1986 Saturday Live
Heaven Help Us All (Sermonette) - Caravan of Love 12"

3/11/1987 John Peel
Always Something There to Remind Me
Sunday Isn't Sunday
Build

*をつけたものは、現時点で公式には音源化されていないもので調べのついたもの。?はやや自信なし情報。今回のCDにも一部収録された1986年6月のアカペラ・セッションは、Fish City Five名義によるもの。
なお、最後の回の「Always Something~」はBBCヴァージョンがそのままラスト・シングルとしてリリースされた。「Now That's~」のジャケットでは11月4日録音となっている。
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# by deadfunny | 2006-09-29 02:39
2006年 09月 15日
14.Sep.2006 (Thu)
著作隣接権が切れた50年以上前の音源は原盤権を持っていなくてもレーベル関係なしにリリース出来てしまうわけで、今日もグールドの「ゴルトベルク変奏曲」の旧盤(1956年リリース)がディヌ・リパッティの演奏とのカップリングで売られているのを見たりしたが、ジャズもこのあとブルーノートなどの名盤がどんどんレーベル開放されていくに違いない。

昨日は突然バド・パウエルのレコードを何枚か引っ張り出して聴いていたのだが、彼のレコードも1953年くらいまでの所謂絶頂期にあたるものは今や出し放題である。律儀にVerveの全曲集でも買おうかとCD店に行ってみたら、ドイツの聴いたことのないレーベルから4枚組・1,460円という無茶な値段で、しかもハイエンド・マスタリングを謳ったCDが出ていたので、「これでいいや」と購入。

Bud's Bubble
BUD POWELL
Membran 222469-444, 2005
1945年のフランク・ソコロウ・クインテット、翌年のファッツ・ナヴァロ/ギル・フラーでの録音から始まるが、そのあとは1947年のルースト・セッションや、「Jazz Giant」でおなじみのトリオ演奏(1949年)、ブルーノートでの録音(同年)、ソニー・スティットとのプレスティッジ録音(1950年)、あとは主にヴァーヴのものや、マッシー・ホールでのものを含むライヴ録音などなど。ヴァーヴ後期のものはかなりすっ飛ばされているが、これは単純にこの時期のものは出来不出来の差が激しくて、ということからだろうか。

今後もこの手の商法は年を追うごとに増えていくわけで、それでもわざわざブランド品を買わせようというのであれば、よりよいマスターを探し出すとか、ジャケットの再現度にこだわるなどの、オリジナルメーカーならではの商品価値を生み出さなければ、大手レコード会社のひとつの使命は終わってしまうだろう。

この4枚組ですか? まあ、元が古いから音質のばらつきも納得がいくし、バドみたいにレーベルの掛け持ち(?)などのせいで時系列で並べた聴き方が面倒臭い演奏家の場合は、こういう編集がありがたかったりもするわけで、「これでいいや」以上の満足感はあるかもね。
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# by deadfunny | 2006-09-15 01:54
2006年 08月 13日
12.Aug.2006 (Sat)
会社でたまにMXテレビをつけて見ているときがあるのだが、2、3日前に劇場版「Bugってハニー」を放送していたのには驚いた。大半の人がもう忘れてしまったに違いないが、このアニメ作品の主人公はあの高橋名人である(劇中では「高橋原人」)。仕事をしながら垂れ流しているだけだったのでストーリーなどはまるで追っておらず、ヒロインなのか敵キャラなのかわからないアイドルのようなキャラが、攻撃を受けて苦しむ表現がやたらとサディスティックだったのだけ印象的だった。

さて、ブームから20年経った現在もハドソンに勤務していると言われる高橋名人だが、当時はこの「Bugってハニー」の主題歌をはじめ多くのレコード(~CD)をリリースしていたらしく、また最近もベスト盤が出たり、新曲をリリースしたりと、歌手活動もたまに行っている。けっこう歌も上手かったのだろうか。

まあ、そんなことよりも高橋名人と言えば例の「16連射」だ。1秒間にファミコンのひとつのボタンを16回押すという技で、当時誰もが真似したわけだが、実際出来たかどうかを確認したという話は周りで聞いていない。たしか測定器とかあったよね・・・。

で、高橋名人も実は自分用のコントローラにばねを仕込み、イカサマをしていた廉で捕まったという変な噂が流れた。所謂「都市伝説」というやつだ。

「高橋名人」をWikipediaで調べて、わかったことなども上の文には混ぜてあるのだが、Wikipediaの罪なところは、面白そうな単語がリンク表示されていると、つい本題を忘れて他の項目の解説を読んでしまうところだ。僕はそこで「都市伝説」の項を見てみたのだが、これが非常に面白い。自分が真実だと思っていたことまで、実は「都市伝説」だったことが明記されていて恥ずかしい気持ちにすらなる。

都市伝説 - Wikipedia

「女性の下着着用は、1932年の白木屋火災がきっかけとなった」が所謂「ガセビア」であることは最近知ったが、たとえば「『ロンパールーム』の幼児途中退出事件」がちゃんと事実としては公式に確認されていないことや、「猫レンジ」訴訟が実際は存在しないことなどは知らなかった。また、国内の実例に関しては(最近のものを除いて)だいたい自分も聞いたことがある話だったのは面白かった。

テレビ東京が、湾岸戦争勃発時に「楽しいムーミン一家」を放送していた話は、そのとき自分が見ていたのでよく憶えているが、それは「昭和天皇が亡くなったときに通常放送をしていた」に形を変えて伝播した。事実、そういう記述をよくネットで見かけたものであるが、これまた当日テレビを見ていた記憶どおり、通常放送をしていたのはNHK教育のほうということで再確認できた(放映されていた昔の映画「心の旅路」を、他に選択肢がなく観た記憶がある)。

が、例の「ロンパールーム」の場合は30年前の話である。実際テレビで見た、という証言も多いようだが、本当に見たと間違いなく断言できるものであろうか。「都市伝説」が広がり、その場面のイメージがなんとなく定着してそのまま月日が経つうちに、見た(あるいは「録画を見た」など)という記憶が誤って生成されるということはじゅうぶんあり得る話である。


国家的な話から入社試験面接での出来事、ゲームの裏技まで、眺めてみると、本当にいろんな「レベル」で都市伝説って存在するのね。
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# by deadfunny | 2006-08-13 00:22
2006年 08月 09日
8.Aug.2006 (Tue)
1960年代に活動した伝説的バンド=LOVEのフロントマン、ARTHUR LEEが白血病のため死去

周期的にラヴの「FOREVER CHANGES」がマイブームになる。今年はマシュー・スウィート&スザンナ・ホフスによる「Alone Again Or」のカバーがカッコよかったのがきっかけで、最近も「ミュージック・マガジン」誌でのロディ・フレイムのインタビューで紹介されていたり(ロディは「Oblivious」のギターソロのフレーズは「Alone Again Or」から借用した、と述べているが、「Maybe The People Would Be The Times Or Between Clark And Hilldale」の間違いだろう)、中古で見つけて買った「FOUR SAIL」を聴こうと開けてみたら「FOREVER CHANGES」が入っていたので返品した、なんてことがあった。

リリースのときから買おうとずっと思っていながらそのままになっていたセカンド「DA CAPO」のモノ&ステレオ入りCDが安くなっていたので通販でオーダーしていたところで、届く直前の訃報となった。

ラヴのアルバムは「FOREVER CHANGES」ばかり聴いていて、手元にある他のアルバムはあまり聴けていない。なのであまりわかったようなことは書けないが、でも断続的に活動はしていたにしても、現在の評価を見る限り、1970年代以降のアーサー・リーがかつての輝きを取り戻した瞬間はあまりなかったのだろうと思う。先日亡くなったシド・バレットや、あるいは近年精力的に活動を行っているブライアン・ウィルソンといった人たちと同列に語られることもあるが、他のラヴのメンバーはともかく、アーサー・リー自身はドラッグに染まってはいなかったようである。それだけに継続的なリリースや大きな評価の獲得が出来なかったのが惜しまれるが、「FOREVER CHANGES」で燃え尽きてしまったのだとしても、それはそれで納得できなくもない。

「FOUR SAIL」以降の作品の評価をあまり聞かないので、オススメのものがあれば教えてください。

祈・ご冥福。

Da Capo
LOVE
Elektra Traditions 8122 73604-2, 1967/2002
ISBN : B000066CQ9
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# by deadfunny | 2006-08-09 00:48
2006年 08月 04日
3.Aug.2006 (Thu)
代々木・Zher the ZOOにて、元ライドのマーク・ガードナーのソロ・ライブ。ライドっていったらそりゃもう、僕の1990年代のシンボルみたいなイギリスのギターバンドだ。今回は初のソロ・アルバムに合わせての来日で、フジロックにも出演している。

6時半スタートということで律儀に時間どおりに入場したが、なんと4アーティストが前座に並び、始まったのは9時半くらいか。ビバ'90'sな30代のお客さんには立ちっぱなしは辛いだろうと思ったりして。

ライブはアコースティックの12弦ギター一本によるもので、昔ながらの若々しい青春の歌声に翳りを足したような幽玄フォークロックの世界を作り出していた。新作からの曲が多かったが、ライドの楽曲のアコースティック・アレンジと並べると、根っこにあるものが変わっていないことが窺える。シド・バレットに曲を捧げたり、元マノ・ネグラのマヌ・チャオのカバー(「Bob Marley Song」)を演奏したり、その場でサンプリングした自分の歌声をループさせながら、それに合わせてハーモニーを重ねていったりと、多彩なパフォーマンスで飽きさせなかった。アンコールでは「Drive Blind」も演奏。

ライドはデビューEPが出たときに買ったのが始まりである。1990年代が始まろうとしていた頃、当時18歳の僕は「クロスビート」あたりの情報を頼りにイギリスの若手ギターバンドのレコードを買いまくっていたが、特にクリエイションに関してはレーベル買いをしていた。そこに登場したのがライドだったわけである。

デビュー盤はもちろん気に入ったわけなのだが、誰しもがそうであるように、決定的だったのは2nd EP「Play」の1曲目「Like A Daydream」である。ああ、もうこれに尽きるさ。これだけで僕の青春の数十%は語ることが出来るかもしれない。というわけで、アルバム発表前に行われた最初の来日公演@クラブチッタ川崎、そしてその次の(たしか)NHKホールとライブを観に行った。アルバム「Nowhere」はどこへ行くにも持って行った(取り立ての運転免許といっしょにね)。

シューゲイザーなんて言葉が生まれて、チャプターハウスなんかと並んでライドもその一角とされていた。ただ彼らに関して言えば、アルバム後の初EP「Today Forever」あたりまでがその枠内だったような気がする(コレに入っている「Unfamiliar」を当時アコースティックでカバーしたっけな。今思うとすごく正しかったわけだ)。セカンドアルバム以降は音楽的な変化が続き、最終作「Tarantula」は相棒のアンディ・ベル(現Oasis)が大半の曲を書いた乾いた味わいのアルバムとなった。まあリリース時点で二人の仲が悪くなっていて、解散状態だったわけだが・・・。

それから10年くらい経っているわけである。その間、マーク・ガードナーとローレンス・コルバートがアニマルハウスというバンドを結成してあまり面白くないレコードを出していたことは忘れるとしよう。2002年にライドが再結成して限定のシングル(30分に及ぶノイズ・ジャムを収録しているらしい)を出していたことは、だいぶ後で知ったことなので、知らなかったことにしよう。ボックスやBBC音源集も買ったりしたっけ。まあとにかく10年ぶりにマークは姿を現したのだ。

ソロ・アルバムも結構気に入っている。あの声がまた聴きたくなった人は、手に取ってみては。

These Beautiful Ghosts
MARK GARDENER
United for Opportunity, 2006
ISBN : B000B6TR16
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# by deadfunny | 2006-08-04 01:54