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2009年 05月 30日
29.May 2009 (Fri)
たまたま応募していたジェフ・バックリィのドキュメンタリーフィルムの試写会に当選し、没後12年の5月29日、乃木坂のSMEに出かけてきた。立派なステージのあるあの会場は、SMEの何なんだろうか。

上映された映像は2004年に公開され、6月に世界的にDVDが発売になる「Amazing Grace」というドキュメンタリー作品で、ロスからニューヨークに拠点を移し、デビューから死までを本人の映像や関係者のインタビューで追うという内容のもの。映像が残っていないからかもしれないが、父親へのトリビュートライブでステージデビューをしたみたいな話は黒歴史ということで、触れられていない。

デビュー前の小ヴェニューでの演奏シーンやツアーバスでの表情など、今まで見たことのなかった映像をたくさん見られて、またドキュメンタリー自体の出来もよく、60分はあっという間に過ぎた。本人の映像に関しては今までどこかしらで発表されてきたものなのかもしれないが、詳しいことは知らない。

生前唯一のアルバム「Grace」(1994年)を、当時それほど聴き込んだ憶えはない。評判は聞いていたが、買ったのは国立のディスクユニオンで中古盤を見つけたときだったような気がするので、僕が国立を離れて独り暮らしを始める1995年の6月よりは前ということになるか。だいぶ遅れて手に入れたので何となくテンションも上がらず、また、ヘヴィでややとっつきにくい音楽は当時の自分の趣味とは相容れるものではなかったのかもしれない。ただ、自分の知っている音楽のどれとも似ていないというところで何かが引っかかっていたのか、あるいはあまりの評判の高さにこれはちゃんと聴き直して自分なりに理解しないとと思ったのか、たまに聴き返すことはあったと記憶している。来日公演は観ず。

グレース

ジェフ・バックリィ / ソニーレコード


僕がこのアルバムで当初印象に残っていたのは、レナード・コーエンの「ハレルヤ」をカヴァーしていたことだった。なぜかここ数年でいろんなヴァージョンがチャートを賑わしスタンダード化したこの曲、自慢じゃないがこの時点で僕は知っていた。1991年に発表されたレナード・コーエン・トリビュート「I'm Your Fan」のラストを飾る、ジョン・ケイルによるヴァージョンである。レナード・コーエンのことはよく知らないにもかかわらず、参加ミュージシャンが悉く僕好みだったので買ったのだけど(ハウス・オヴ・ラヴ、ジェイムズ、ピーター・アスター、ロイド・コール、などなど)、結果的に一番楽曲・演奏とも印象づけられたのが「ハレルヤ」だった。聖書をモチーフにしたと思われる箇所の多い歌詞はわかりにくいのだけど、今日の上映で字幕つきで見るとなかなかに感動的なフレーズが随所に現れ、詩人という人種の凄さの一端を知ることが出来たような気がした。

I'm Your Fan: The Songs of Leonard Cohen By...

Various Artists / Oscar


だいぶ話が逸れた。ジェフの訃報を知らされたときは、あれ、そう言えば最近名前を聞かなかったな、とか、そんなことを思ったような気がする。結局「素描」も発表当初は重過ぎて何度も聴けなかったし(ジェネシスのカヴァーは意外さもあって面白く聴いた)、ライヴ盤の類いも出れば買ったり買わなかったり。メチャメチャ好きです、というわけでもなかったのだけど、「Live At Sin-e」の拡大盤は強烈過ぎた。あれで何か意識が変わったかもしれない。

ライブ・アット”Sin-e”(Legacy Edition)

ジェフ・バックリィ / Sony Music Direct


きっかけは忘れたのだけど、今年になってジェフの作品を集中的に聴いていた時期があり、ようやく作品の奥深い世界に手が届きかけているような実感を得たところで、今回の試写会となったというわけである。

今日会場で前説などをやっていたソニーの担当氏は僕と同い年とのことだったが、リアルタイムでは彼の音楽に触れることはなかったと言っていた。自分のような音楽ファンが一人でも減るよう、多くの人に「ジェフ・バックリィ、いいぜ」と伝えてほしい、と。試写会に入れてくれたお礼の意も含めつつ、ここは6月にリリースされるという「Grace」の日本のみの紙ジャケリリース(「Grace EP」の曲を追加した3枚組)と、上記ドキュメンタリーのDVDを宣伝しておく。

グレース+EPs

ジェフ・バックリィ / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル



グレース・アラウンド・ザ・ワールド [DVD]

ジェフ・バックリィ / ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル


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by deadfunny | 2009-05-30 02:41
2009年 05月 15日
15.May 2009 (Fri)

Factory Records: Communications 1978-92

Various Artists / Factory/Rhino



年末くらいに出ていたらしいファクトリーの4枚組ボックスを購入。

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by deadfunny | 2009-05-15 09:02
2009年 05月 04日
3.May 2009 (Sun)
清志郎が亡くなった。覚悟は出来ていたこととは言え、やっぱり克ってほしかったな。

地元の先輩(小中学校が同じ)ということもあって小さい頃から親しみを感じていたのだけど、実はそれほど熱心に聴いていたわけではなかった。ライヴで観たことはないかな・・・。多摩蘭坂はじめ所縁の地名もよく知っていたりするが、中学時代に「僕の好きな先生」のモデルがそのときいた老美術教師なのではという噂が流れたりもした(実際は日野高校時代の教師らしい)。

最初に知ったのはたぶん坂本龍一とのアレで、その後RCの「OK」あたりは友達にテープを借りて、リアルタイムで聴いた記憶がある。あとは兄がRC好きだったので、高校のときはベストアルバムのCDを横でよく聴いたりして、代表曲は憶えたっけ。

学生の頃にバンドでコピーしたことがあった。「ベイビー、逃げるんだ。」だったか「自由」だったか「ドカドカうるさいR&Rバンド」だったか? 初期のフォーク時代の歌もやったことがあった(「国立市中区3-1(返事をおくれよ)」という変わったタイトルの歌)。なぜかどれも僕が歌ったのだけど、全然うまく真似できなかった(笑) あとなぜか「パパの歌」のCDシングルも持ってるぞ。

あとはタイマーズなんかも印象深い活動だったけど、日本で本当にロックな生き様を見せてくれる数少ない人物が地元の先輩というのは、常に誇らしかったっけね。自分が生まれ育った土地なので何も特別なものを感じていなかったのだけど、やはり中央沿線で思春期を過ごすことは音楽的には特別なことだったのかもしれない。国立には大学もあればディスクユニオンも昔からあったし。

なにか、そう、国立駅のあの三角屋根がなくなったときのような寂しさ。

改めて、本当に残念です。冥福を祈ります。
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by deadfunny | 2009-05-04 00:03