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2006年 06月 06日
5.Jun.2006 (Mon)
おなじみYouTubeのメンテナンス時に謎のメッセージが出たというニュース。
YouTubeに謎のメンテナンス?画面 (ITmedia News)

20世紀からインターネットが家で使えて、それなりにそのときどきの流行りものについての情報も入ってきていたと思っていたのだが、この画面の元ネタになっている「All your base are belong to us.」(以下、AYB)のことは恥ずかしながら初めて知った。詳しくはWikipediaの説明などに譲るが、ようするに日本のテレビゲームの海外版を出す際に、日本人が翻訳して出来たヘンな英文がどういうわけか連中のツボに入り、瞬く間にこのフレーズが世界に伝播した、という話である。



もともとは「君たちの基地は、すべて我々がいただいた」と言いたかったもので、文法的にはおかしいもののまあなんとか意味は伝わるだろう、というレベルのいい加減な言い回しなのだが、このAYBフレーズを写真などに合成したり、Flashムービーにした作品が数多く誕生、それらを集めたサイトも存在する。なぜ'80年代のゲームの話が突如2000年前後にブレイクしたのかはよく知らないが、英語圏のオタク界隈から派生したジョークアートの合言葉として、現状AYBを知らぬ者はいないかのようになっている。

つまりこれって「ダダ」だよね。我々日本人がバカにされているなどと邪推できるレベルを超えた破壊力で、ほんの一時期ながらも世界を席巻し、そしてこうして今もことあるごとに復活してくる意味不明フレーズ。英語の感覚がよくわからない、という人でも、AYBをどんなビジュアルに取り込んだら笑えるかで競い合った連中のバカパワーの結晶をただ眺めれば、笑えてしまうのではないだろうか。

こちらのサイトがオススメです。)

追記(6月7日):
ここまで書いて、「例の化け物」ことスプーの一件について触れていないのもヘンだよな。ただ、YouTubeで騒いでいるのが日本人だけなら何てことはないが、これが世界的にブレイクすればYouTubeの無法地帯時代を飾る事件として、「AYB」同様にネット史上に記憶されることだろう(すでにYouTubeによる公式削除メッセージまで出たし)。
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by deadfunny | 2006-06-06 02:35
2006年 06月 02日
1.Jun.2006 (Thu)
ビューティフル・サウスの新作が到着。

Superbi
THE BEAUTIFUL SOUTH
Sony/BMG 82876 83115 2, 2006
いきなりドブロやバンジョーの音が聴こえる曲で始まる。そういえば最近はわりとカントリーっぽい音を出すような曲もあったっけね。とは言っても音楽的にコンサバになりきっているわけではなく、ポップなメロディや曲調は変わらず、そこここに隠し味的に挑戦的な色合いも持ってきている(それこそドブロがアナログシンセのぶよぶよ音と絡んだりとか)。詞に関しては(僕には)難しい表現もありですぐに何か語れるわけではないのだけど、受ける印象は従来どおりか。愛に疲れた、みたいなやつとかね。

正直新しいファンをこのアルバムで獲得するのは難しいかもしれないが、'90年代を彼らの音楽と共に過ごした僕のような人には、前作のカバー集とあわせて是非聴いていただきたい。

******

全然関係ないけど、10年位前に読んで衝撃を受けた一橋文哉「闇に消えた怪人」を、増補された文庫版で再読した。「グリコ・森永事件」の裏側のことなど何一つ知らなかった前回は、あまりの内容にぐいぐいと引き込まれるように読み進んでいったのだが、今回は思い出すように、それでも一気に読みきった。

実はこのちょっと前に同じ人による「オウム帝国の正体」という本も読んでいて、これも当時は知る由もなかった裏事情がいろいろと明かされていて面白かった。どちらにも共通するのは、背後にある大きな力にもとづく事情により、全容の解明はされ得なかったという結論である。

一橋文哉の著作については、ブンヤ魂のこもったドキュメンタリーだと感心する向きもある一方で、フィクションまじりのエンターテインメントだと理解して読んだほうが面白い、というような言い方をする人も多い。結局テレビなどの大手マスコミが相手にしていないじゃないか、というのが根拠のようだが、扱うのもやばい案件で警察も手を出せないわけだから、それは仕方がない(と言ってしまえば勝ちという論法もないかもしれないが)。

そりゃもしかしたら自分の推論を通すためにノンフィクション仕立てで織り交ぜた部分もあるのかもしれないが、取材がうまく行かなかったことに関してはちゃんとその記述もあるし、内容そのものには信頼がおけるのではないだろうか。単に、多くの人にとっては知らなくても生きていけるようなことについて書かれているために、信憑性について疑ってしまうだけなのかもしれない。

まあ大手企業の役員や国会議員にでもならなければ関係ないような話だ。なるつもりの人は心して、そうでない人はエンターテインメントとしてでもいいので、一度は通ってみては。

闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相
一橋 文哉 / 新潮社
ISBN : 410142621X

オウム帝国の正体
一橋 文哉 / 新潮社
ISBN : 4101426236
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by deadfunny | 2006-06-02 01:05