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2005年 08月 29日
28.Aug.2005 (Sun)
今月買ったCD、レコードをもう何枚か。

Housewives' Choice
THE McCLUSKEY BROTHERS
Linn AKD120, 2000
元ブルーベルズの二人によるアルバム。ここ2作は完全にバンドサウンドで、ここでは3組のバンドで録音した3部構成になっている。元アズテック・カメラのキャンベル・オウエンズ(b.)も登場。レーベルがブルー・ナイルも出していたオーディオメーカーのLinnで、「LinnのCDプレーヤーで聴くとさらにいい音がする」とかジャケットに書かれている。


The Stooges
THE STOOGES
Elektra/Rhino R2 73178, 1969/2005


Fun House
THE STOOGES
Elektra/Rhino R2 73175, 1970/2005
イギー・ポップ率いるデトロイトのガレージ・バンドの2枚が、それぞれ未発表音源を追加した2枚組で登場。ファーストの2枚目はすべて未発表音源で、「Original John Cale Mix」と題された別ヴァージョンも4曲ある。「I Wanna Be Your Dog」って凄いタイトルだよね。ブックレットには首輪を付けたイギーのライブショットもあり。


Dr. Heckle and Mr. Jive
PIGBAG
Camden/BMG 74321 789532, 1982/2000
アルバムで聴いたのは初めて。かなりカッコよいです。おなじみの「Papa's Got Brand New Pigbag」はボーナス・トラックで7インチ・ヴァージョンのみ収録。ザ・ポップ・グループのファンキーな部分がポップに変化した・・・と言い切るのも乱暴か。


Creamy Stuff
THE BRILLIANT CORNERS
Mcqueen MCQLP6, 1991
廃盤になって久しいベストをアナログ盤で購入。初期のへなちょこサイコビリー路線から、トランペットを加えた軽快なギターポップを経て、大人のギターバンドへという軌跡を辿れる。「Delilah Sands」が一部界隈で有名だが、フロア映えするというだけの理由で、この歌だけを持て囃すのはやめようぜ。個人的には「Brian Rix」や「Teenage」のほうが印象深かった。


The Bureau
THE BUREAU
Warner Music UK 5046771972, 1981/2005
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ最初の崩壊時に残党が結成したR&B/ニューウェイヴ・バンド。マートン・パーカーズ結成前のミック・タルボットもメンバーとして在籍、それっぽいオルガンを聴かせている。雑多な音楽的要素を取り入れ、ヴォーカルがニューウェイヴっぽくなったデキシーズといったところ。2枚目に未発表ライブを収録。


Pick-Up
BRIAN PROTHEROE
Basta 30-90462, 1975/1996
英国ポップの秘宝。というだけで大体音の想像が出来る人、そのとおりの音です。3枚あるアルバムのうちの2枚目(今年になって2枚組の新作?「Citysong」が出ている)。


アット・ホーム(紙ジャケット仕様)
LAMBERT & NUTTYCOMBE
ユニバーサルインターナショナル UICY-9580, 1970/2005
久々日本盤CDで登場です。ライナーに書かれてしまったが、ドノヴァンやニック・ドレイクなどのUKものの影響を受けたかのような、西海岸のデュオのファースト。


Ernie Graham
ERNIE GRAHAM
Hux HUX032, 1971/2002
UKフォーク/スワンプものの最高峰の一枚として挙げられることの多いアルバム。AndwellaとかBrinsley Schwarzとか、そういうのが好きな人なら大体持っているらしい。タワーレコードの名盤セールキャンペーンに引っかかっていたため、安く買えた。ボーナス・トラックは1978年にStiffから出されたシングルの両面で、全然テイストが違うバンドサウンドに。


Return to Forever
CHICK COREA
ECM 1022ST, 1972
これもアナログ(ヨーロッパ盤)で。たまたま目を通した「スイングジャーナル」でこのアルバムの特集があり、どうしても聴いてみたくなって購入。ジャケがいいので、アナログ(しかもコーティングの欧盤)で欲しくって。ジャズともフュージョンともブラジリアンとも言い切れない、独自の音楽。こういうのは何度でも聴きたくなってしまう。
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by deadfunny | 2005-08-29 01:42
2005年 08月 23日
22.Aug.2005 (Mon)
エルトン・ジョン1975年の名作「キャプテン・ファンタスティック・アンド・ザ・ブラウン・ダート・カウボーイ」が、30周年記念ということで9月に2枚組Deluxe Editionで発売されるという話。

Captain Fantastic and the Brown Dirt Cowboy
ELTON JOHN
Mercury, 1975/2005
ISBN : B000AOF9UW
内容は、1枚目にオリジナル・アルバムと、同時期のシングル曲(レノンの「One Day at a Time」カバー含む)、2枚目はアルバム発表を記念した全曲演奏ライブで、これは初登場音源になる。制作期間も短い中作られたアルバムなので、未発表曲などはなし、またデモ録音の公開もなさそうである。

本編に関しては、20年聴き続けている作品なのでもはや冷静に紹介することなど出来っこない。エルトン・ジョンとパートナーの作詞家バーニー・トーピンの、出会いからデビューまでの日々を歌に綴った一種のトータル・アルバムで、鉄壁のエルトン・バンドによるレコーディングとしては(いったん)最後のものとなる。内省的な部分も多く湛えた内容だが、絶頂の人気を反映して米ビルボード史上初の初登場一位を記録したというオマケもついている。

とにかく曲、演奏、アレンジ、すべてにおいて「優れた」作品だと思う。同時期に録音されたという前作「Caribou」ではエンターテイナー路線に傾き過ぎたきらいもあり、それはそれでもちろん彼の魅力ではあるが、そんな中果敢に自叙伝的な作品に挑み、そしてポップ作品としてもじゅうぶん成立させ、世間に認めさせたわけだから、もう最強である(と同時に、一つのピリオドの終わりでもある)。

シングル曲は「Someone Saved My Life Tonight」だが、これまた6分以上の大きなスケールを持った曲と、一見ちょっとポップの常識からは外れたかに見えるが、長さを感じさせない展開は見事。数あるエルトンの名曲の中でも特に好きな歌の一つだ。そして最後を飾る「Curtains」。訥々と置かれる希望に満ちた言葉、そして歌唱・演奏。このアルバムに何かの終わりを感じてしまうのは、この曲の壮大なエンディングのためかもしれない(ジェフ・バックリィがライブのレパートリーにしていたという話を聞いたことがあるが、CD化はされていない。これは聴いてみたいのだが・・・!)。

今回初登場となる2枚目のライブには、ホントに大期待である。1975年のライブ音源はたぶん今まで正式に発表されたことがないので(CD、映像とも)、それだけで「生きててよかった」という感じなのだが、演奏されるのが「キャプテン」全曲をアルバムの曲順どおりと来たものだから、堪らないにもほどがある。UKロック史の空白を埋める貴重な発掘と言ってもいいだろう、たぶん。

このあと新バンドで2枚アルバムを作ったエルトンはしばしの休業期間に入る。そして1979年、パーカッションのレイ・クーパーとともにソ連にツアーに出かけたのだが、そのライブ映像も昨年「25周年記念」として海外ではリリースされている(ビデオ時代よりも画質・音質は上がっているらしい)。10月に国内盤が出ることになったので、そちらも楽しみだ。

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来週の至言:
「こんなに女がアグレッシブに動くのを見たのは初めてだぜ・・・」(by tk@「あいのり」)
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by deadfunny | 2005-08-23 00:07
2005年 08月 16日
15.Aug.2005 (Mon)
サマーソニックのために来日したザ・ラーズが単独公演を行うため、渋谷・AXへ。

すでに大阪・東京でライブをしてはいるものの、やはり伝説が現実のものとして目の前に現れるその瞬間の昂揚感といったらたまらないものがある(ジョアン・ジルベルトの初来日のときとかさ)。小ぢんまりとしたステージに登場したリー・メイヴァーズに対する思いは、みんなそれぞれだっただろう。「お帰り~」だったり「今まで何やってたんだ、こら!(笑)」だったり「嗚呼、生きていてよかった」だったり。僕はというと、15年近いブランクなど何もなかったように、ザ・ラーズなるもののありのままを見せて欲しかった。前回の来日公演は、チケットが取れずに見られなかったのだ。

気負うことなくステージが始まる。唯一のアルバムと同じく「Son Of A Gun」がオープニングナンバーだ。切れ味のあるリーのアコースティックギターが鳴り、続いて訛りの強いダミ声が「If you want~」と歌い出した瞬間、僕らのそれぞれの思いは静かに弾けた。歓声は盛り上がるが、嬉しさが先でどう反応したらいいのかわからないような様子も感じられる。ジョン・パワーのコーラスが心地よく纏わりつき、リーもいきなり快調だ。音楽活動はほとんどしていなかったはずだが、声は衰えていないようで、最後まで15年前のアルバムを思わせた。

あとの二人のメンバーが当時のメンバーかどうかはわからない。リードギターは、テクニックはあまりないが、ラフなカッティングがかえってバンドに合っている。ドラムはなぜか立ったまま叩き、これもまたローカル・パブ・バンド的な佇まいに貢献している。自身のバンドで4枚くらいアルバムを出したジョンがきっとミュージシャンとしてのキャリアは一番積んでいるのだろうが、お客さんがリーを見に来ていることをちゃんとわかっているので、張り切って引き立て役を引き受けている感じだ(が、貢献度は高い)。

「There She Goes」などのヒット曲はもちろん、アルバムの12曲全曲+B面曲、未発表曲など17曲で本編終了。MCもほとんどなく淡々とステージは進行したが、最後の「Looking Glass」を一所懸命に弾き語るリーの姿に、いったい何がこの男を音楽の前線に復帰させたのかいろいろと思いを巡らせ、涙しそうになってしまった。アルバム一枚だけを残しただけでシーンから消え、僕らは勝手に伝説に、神に祀り上げてしまっていた。でも、その伝説を引き受けてもう一度表舞台に出る決心をつけさせたのは何だったのだろう。単純にお金? でもそれにしちゃ本気だった。少なくとも15年ものブランクは露呈するだろう。若手の抬頭や彼らからのリスペクトに突き動かされて? それもあるかもしれないけど、でもそしたら新曲やっててもいいよねえ(未発表の2曲は、昔からのレパートリーでもある)。

やっぱり、神格化された自分やザ・ラーズなるものに決着をつけたかったんじゃないのかしら。以前、アルバムの出来には不満がある旨こぼしていたそうだが、オアシス以降影響をもろに受けた多くのバンドが輩出した今、後の世代に「これが本当のザ・ラーズなのだ!」と示せる音をついに見出し、それを見てもらう機会が到来したというか。勝手な憶測だけど。

アンコールは「There She Goes」をもう一回演奏したあと、「オアシスに捧げます」とリー自らがMC、ザ・フーの「My Generation」を荒々しくカバーして締め括った。この曲はサマソニ(大阪)でもやったそうだし、オアシスもサマソニで演奏したらしい。ちなみに会場にもオアシスのメンバーの姿があったとのこと(遭遇せず)。

そして、アンコール時にリーが見せた笑顔が、なんとも嬉しかった。新作があるのか、このメンバーでの活動が続くのか、僕はまったく知らないが、彼らの音楽に力をもらった僕らが、精一杯の声援と拍手でお返しをし、それを彼らが力にしてくれたのだとしたら、こんなに光栄なことはない。そして、スタジオ録音のアルバムは、ちょっとしばらく聴き返さないでおこうと思う。

LOST LA'S 1986-1987 - CALLIN' ALL
The La's
Viper LP008, 2001
ISBN : B00005MKVS




追記:
http://blog.livedoor.jp/the_las_timelessmelody/
こちらのブログで、各公演のセットリストが見られます。

In Search of the La's: A Secret Liverpool
M. W. Macefield / Helter Skelter Ltd

こんな本も出てたのね。読んだ人いる?
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by deadfunny | 2005-08-16 00:06
2005年 08月 09日
8.Aug.2005 (Mon)
海外から送られてきたレコレコちゃんを半月分ほどご紹介。


DESIGN "DESIGN" (Epic EPC64322, 1971)
男女混声のソフトロック/コーラスグループのファースト。名前も似ているフリー・デザインとかを思い起こさせるが、イギリスのグループである。アコースティックなアレンジの曲でイギリスっぽさが垣間見えるけど、ブッダとかから出ていそうなソフトロックが普通に好きなら気に入りそうだ。女性メンバーの一人、Kathy Manuellは、セックス・ピストルズやイーターでおなじみ、Dave Goodman(今年亡くなったらしい)の奥さんだったようである。現在も実験的な音楽を制作し続けているとか。



THE GROUP "FUNNY GAME, FOOTBALL" (Charisma Perspectives CS4, 1972)
フットボール(サッカー)を扱ったコメディレコードのようである。モンティ・パイソンの二人も出演している。音楽をつけているのがニール・イネスということで買ってみたが、音楽要素はさほど強くない。このレコードを100%楽しむためには、サッカーの知識と、ある種の英語力を要するようである。



MIKE VICKERS "MOOG FOR MORE REASONS" (KPM KPM1101)
元マンフレッド・マンのマイク・ヴィッカーズがKPMから出した3枚のライブラリーLPを揃えることに成功。どういう用途で作られたレコードかを知っているから、なんとなくかけっぱなしにしておくだけで、昔のテレビでも見ている気分になるわけだが、これをDJがフロアでかけたりするようになるなんて、作っているほうもさぞかし驚いたに違いない。マイク・ヴィッカーズは他にもいろんなレーベルからライブラリーものを多数リリースしているらしいが、さすがに追いかけようとは思わないかな。



JAMES "Sit Down / Sky Is Falling" (Rough Trade RT225, 1989=左下)
'80年代マンチェスター3大名曲の一角を占める「Sit Down」だが(*)、ラフ・トレードからリリースされたオリジナル・ヴァージョンは早々市場から消え、その後一度もリリースされていない。編集盤の類いで聴けるのは、Fontanaから再リリースされNo.1を獲った(チャートによるが)、再録ヴァージョンのみと言っていい(その他、ライヴ・ヴァージョン、リミックスなどもあり)。
12インチもCDシングルも持っているのだが、この7インチ含めすべてジャケットの色使いが異なるので、つい揃えたくなる。そして聴いてみたら、驚きの7インチ・エディットが施されていた。歌詞の並びが全然違うのである。

(*) ちなみに残る二曲は「This Charming Man」と「Blue Monday」ってことで異論ないよな? そしてこれはつまり'80年代UKインディ3大名曲でもあるのだが、それにも異論はないよな?



I AM KLOOT "Titanic / To You" (Ugly Man UGLY16, 1999)
現時点での今年の僕のベスト1アルバム、「Gods and Monsters」を生み出した、こちらもマンチェスターのバンドのデビューシングル。'80'sギターポップファンにはおなじみUgly Manからのリリースで、近年ではElbowもこのレーベルでデビューしている。B面のほうが、うたものスタイルになっていて聴きやすい。


その他、The VibratorsのファーストLP、Dennis Coulson(マッギネス・フリントのVo.)のソロLPなど。未聴なので、気が向いたら後日紹介します。
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by deadfunny | 2005-08-09 01:18
2005年 08月 06日
6.Aug.2005 (Sat)
天王洲アートスフィアにて「Rahmens presents Golden Balls Live」公演。ネタばれは極力避けるつもりだけど、少しでも情報を入れたくない人は、以下を読まないほうがいいと思います。

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通常のラーメンズの定期公演とも、小林賢太郎プロデュース公演とも違う、ラーメンズpresentsというまた新しい名目での公演ということで、今度はラーメンズの二人におなじみの役者ら3人を加えた5人が出演した。ひとつの芝居の形式は取らず、ラーメンズ単体のようなコント風もあれば、5人でストーリーを演じるものもある。もちろんどれも一筋縄ではいかない内容だ。

前者のパターンのものは、「思いついちゃったんだろうなあ」と言いたくなるような小林賢太郎ならではの世界。思いついちゃったときに二人では出来ないと思ったから5人にしてみたとか? 二人でやったコントもあったが、それなども映像との一体化を図るなど、ラーメンズ公演よりも幅を広げてみた感じだ。

芝居ものに関しては、言葉の遊び方などいつも小林の手法に唸らされる場面があまりなくて、少々物足りないところもあったけど、「チャンスをつかむ」という抽象的な表現に実体を与えてみたチャンスハンターのネタなど、悪のりっぷりが伝わってきて面白かったし、話が自由に飛躍して次はどうなるのかとワクワクさせる就職浪人のネタも好きだ。最後の調理場のやつはちょっと消化不良の感ありだったけど・・・。

あと圧巻は、会場に入るといきなり強烈なインパクトで出迎えてくれる片桐仁デザインの舞台美術。ほとんど公演内容には関係ないところで、終始不気味な存在感で僕らを睨みつけてくれましたよ。これも素晴らしい。

最近の小林賢太郎プロデュース公演2作がDVDで発売されたので紹介しておきます。

小林賢太郎プロデュース公演 「Sweet7」
/ ポニーキャニオン
ISBN : B0009ETCHO

小林賢太郎プロデュース公演 「LENS」
/ ポニーキャニオン
ISBN : B0009ETCHY
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by deadfunny | 2005-08-06 23:54