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2005年 07月 19日
18.Jul.2005 (Mon)
グレン・グールドの世紀の名盤「The Goldberg Variations」1955年録音ヴァージョンは、過去に何度となく再発され、手を変え品を変えリリースされるたびに僕なぞついつい買ってしまうわけだが、今回の「Birth Of A Legend」と題されたCDは、ロックものでいうところの「Deluxe Edition」だの「Legacy Edition」だのに近い、アウトテイク発掘+豪華ブックレットという決定的な再発になっている。

The 1955 Goldberg Variations - Birth Of A Legend
GLENN GOULD
Sony Classical (EU) 82876698352, 2005
ASIN : B0009DC9GQ
(左上が外箱、右上がCDのジャケ、左下はブックレット)

ジャケットは、所謂「紙ジャケ」仕様。だが、紙の質感などでは'97年に出た日本盤紙ジャケに劣るか。日本盤では内袋も再現されていた。ただし'99年に出たUS盤紙ジャケボックスでのガサツな作りよりかはよい。


(なんか配置の悪い写真ですが、左奥が日本盤紙ジャケ、右奥にUS盤ボックス、手前が後述「A State Of Wonder」)

レーベルはオリジナルの「6-eye」を再現していて、この点では軍配を上げたい。また盤面がプレステのソフトみたいに黒くなっているのも面白い。




(こっちはオリジナルLPのレーベル)
※実はオリジナルレーベルは6-eyeではない、という情報もいただいたが、カナダ盤のブルーレーベルのことかと。

ブックレットはハードカバー・160ページ超という分厚さだが、ドイツ語やフランス語も載っているためというのもある。写真も多く載っている。

ボーナストラックは、2002年の「A State Of Wonder」と題されたCD(1981年版とのカップリング)で初出となったリハーサルテイクに加え、「Goldberg」のほかの変奏のリハーサルテイク、そしてなんと「Sinfonia」の9番・8番・15番を演奏しているものが収録されている。実際レコード用に録音されるのは10年近くあとの話だが、'50年代にソ連にツアーに出たときには「Sinfonia」を全曲演奏している。15番の狂ったようなスピードに関しては、ガキのころに初めて聴いて以来未だに衝撃が薄れないが、すでにこの時点でこの解釈で決めていたことがわかる。

これで税込1,990円@タワーレコード。まだこのアルバムを聴いたことがないということであれば、この機会にどうですか。
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by deadfunny | 2005-07-19 02:19
2005年 07月 11日
11.Jul.2005 (Mon)
買い過ぎ注意報が発令されました。

Tales Told
IAN BROUDIE
Deltasonic 518633 2, 2004
ISBN : B0002XK4D8

ソロ名義では初めてのアルバム。'80年代のリヴァプールポップシーンの黒幕にして、'90年代はライトニング・シーズで臭いくらいポップな作品でヒットを連発したイアン・Bが、今度は一転アコースティック路線に。ライラック・タイムなんかによく似た質感の「いい味出してる」アルバムだが、隠しボーナストラックのインストは、どう聴いたって「Pet Sounds」を狙っていたりする。知己のイアン狂によると、ライトニング・シーズこそが彼本来の姿であって、こんなのはイアンじゃない!ってことになるらしいのだが、僕はけっこう好きだ。「Pure」とか「Joy」とか、そういや大好きだったな・・・(遠い目)。

Ballyhoo - The Best Of
ECHO & THE BUNNYMEN
Korova 0630 19103-2, 1997
ISBN : B00000B5FM

そしたら同じリヴァプールのイアン・Mのほうも聴きたくなっちゃったんですよ。アルバムは全部持ってますよ、そりゃ(再結成以降除く)。ベストもあるさ(ピクチャーディスクで音悪いんですが)。でも、1987年までの代表曲を時代順に並べたベストCDは手元に置いておきたくなるわけで。超名曲にしてアルバム未収録の「パペット」が入ってないけど。

ほかにアナログが4枚届いていた。取り急ぎタイトルだけ書いておくと、デヴィッド・アレンの「Banana Moon」(Caroline ←さすがにフランスorig.ではない)、リヴァプール・シーンのベスト(Charisma)、ボーのセカンド「Creation」(Dandelion)、ガイ・フレッチャーのファースト(米Philips)。どれも安く、またボー以外は状態も非常に良かったので納得・満足であります。
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by deadfunny | 2005-07-11 23:59
2005年 07月 10日
10.Jul.2005 (Sun)
土曜は用事がなかったので、ひさびさ家でDVDでも観ることに。だいぶ前に買っていながら観ていなかった映画「レポマン」。

レポマン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ISBN : B0006M17UY
アレックス・コックス初期の傑作で、エミリオ・エステベスとハリー・ディーン・スタントンが主演の、田舎パンク映画である。レポマンとは、ローン滞納の車をこっそり奪い返してしまうというなんともヤクザな職業の連中で、主人公たちの属する会社の同僚たちや、商売敵のロドリゲス兄弟、主人公が街で引っ掛けた女の子らを巻き込んだ、宇宙人死体騒動を描く。

まあストーリーの細かいところがちゃんと解決していないきらいも無きにしも非ずだけど、その辺はオッケーだ。田舎パンクの倦怠感、対照的なレポマン稼業のスリル、そしてさらなる非日常への突入。エンディングテーマはイギー・ポップのオリジナル、全編に流れるのはサーフ/ガレージ系のインスト中心と、音楽も文句なし。タランティーノ映画のルーツの一つとしてみることも可能だ。

実はこの映画、公開時に観に行っているのだ。中学を卒業した春休みだったと思う。渋谷のユーロスペースに男友達と二人で出かけ、センスがあればチープでもカッコいいものを作れるのだという真理を覚えてきた。分厚いパンフレットにはシナリオが収録されていた(ああ、宝物さ)。

日本版DVDにはちょっと難があって、海外で発売された特別版に入っているような特典映像がない(もちろんサントラCDも付かない)だけでなく、向こうで監修されたであろう字幕がグダグダでかなり読みづらい。でもまあ、この伝説のカルトムービーを観ていないということであれば、それを差し引いても借りてでも観ておくべきだろう。
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by deadfunny | 2005-07-10 20:12