<   2005年 04月 ( 10 )   > この月の画像一覧

2005年 04月 30日
30.Apr.2005 (Sat)
4月は久々たくさんレコードやCDを買った。1月・2月と30枚以下で、3月だって35枚くらいしか買っていないのに、4月は50枚以上だ。そんなに買うならそれだけ減らさないと家の収納もまずいことになっていくだけなんだけどね・・・(先週10枚くらい売りに行ったから「4月は40枚増」と数えるのもあり?)。

ブログや表紙で紹介したものも多いが、このまま埋もれさせるようなことはしたくないと、これでもいちおう思っているので、紹介していない4月購入分を列記してみる。今日はCDアルバム編。

Music in a Foreign Language
LLOYD COLE
Sanctuary SANCD182, 2003
ISBN : B00008POMB

2001 | Collected Recordings
LLOYD COLE
est. music est:003, 2001
ISBN : B00005RT0G

「Rattlesnakes」のデラックス・エディションを買ったことでロイド・コール熱が久々再燃。未入手だった近作を買ってみた。「・・・」なのもありますが、基本線が揺るいでいないのは頼もしい限り。

Untune the Sky
THE MOLES
Flydaddy FLY-037, 1999
ISBN : B00004RDR0

CardinalのRichard Daviesがいたオーストラリアのバンド。Simon Dupree & The Big Soundとは関係ありません(ネタがマニアックすぎ)。

Employment
KAISER CHIEFS
B-Unique BUN093CD, 2005
ISBN : B0007MVY2O

ブリット・ポップの救世主、だそうである。一曲目がもろ初期XTCで笑えたほか、序盤のポップに畳み掛ける展開は好きだ。その辺の曲はスティーヴン・ストリートがプロデュースしている。

Spellbound
SPLIT ENZ
Mushroom MUSH33015.2, 1997
ISBN : B000007V54

クラウデッド・ハウスの前身にあたるニュージーランドのポップ・バンドの2枚組アンソロジー。末期メンバー~クラウデッド・ハウスのポール・へスターが先日自殺したという悲報が。

Early
SCRITTI POLITTI
Rough Trade RTA30054-2, 2005
ISBN : B0007N19RI

これについてはまた後日書きたいな。

The Essential Radio Birdman: 1974-1978
RADIO BIRDMAN
Sub Pop SPCD553, 2001
ISBN : B00005LOPY

これもオーストラリアのパンク・バンド。実は僕は南半球好きなのだろうか。

Strip~Mine
JAMES
ワーナーミュージック・ジャパン/Sire WPCR-10366, 1988/1999
ISBN : B00004S8L6

ようやく日本盤で入手。もともと持っているアルバムだし、たぶんしばらく聴かないと思う。

Hal's Eggs
PETE ASTOR
Faux-Lux VAN87, 2004
久々の歌ものアルバム。ウクレレやマンドリンの音が印象的な、カントリーフォークっぽいポップ・ソング集。

Live Recordings 2004
KEANE
Island 9870873, 2005
ISBN : B00080SE3C

新曲まだかよー。
[PR]

by deadfunny | 2005-04-30 23:40
2005年 04月 29日
28.Apr.2005 (Thu)
7月11日にDominoより、オレンジ・ジュースの初期音源集「GLASGOW SCHOOL」がリリースされるという情報。
http://www.nme.com/news/112140.htm

収録されるのは22曲で、ポストカードからリリースされた4枚のシングル(「Falling and Laughing」「Blueboy / Lovesick」「Simply Thrilled Honey / Breakfast Time」「Poor Old Soul」)からの9曲と、1992年にリリースされた発掘音源集「OSTRICH CHURCHYARD」収録の12曲に加え、さらに「Blokes On 45」という楽曲が入っている。この曲は1981年にJohn Peel Sessionsで演奏されているようだが、「Stars On」形式のOJメドレーらしい。
参考: http://cgi.edwyncollins.com/ForumB/318927204.html

というわけで、もし今回リリースされるものがそのBBCヴァージョンであれば、ポストカード期のBBCセッションはすべてCD化されたことになる。とは言っても、他の録音が収録されている前述「OSTRICH CHURCHYARD」とシングル集「THE HEATHER'S ON FIRE!」はすでに廃盤で、しかも日本盤にしか入っていない録音もあったりなので、これはこれで厄介なのだが。
参考: http://www.btinternet.com/~birdpoo/oj/ojradio.htm

<追記 12/8/2005>
上記リンクを鵜呑みにしてこのように書いたのだけど、「THE HEATHER'S ON FIRE!」日本盤に「Three Cheers for Our Side」のBBCヴァージョンなんて入っていなかったよ。なので、「Blokes On 45」はBBC用だったけど、全部のCD化とはなっていないということに。(追記ここまで)

まあそれはおいておくとして、この時代のオレンジ・ジュースを初めて聴いたとき以上に音楽に衝撃を受けたことは、生涯ほとんど記憶にない(*)。それは僕が初めてイギリスに行った1991年の秋のことだったのだけれど、兄の友人で、その昔The Belovedというニュー・オーダーのような音を出していたインディ・バンドでベースを弾いていたTimという人物にロンドンで会い、連れの谷やんといっしょに彼の家に連れて行ってもらったときの話だ(彼が脱退したあとにバンドがブレイクしたという事実はここでは関係がない)。

その時点でたぶんOJのアルバムはひととおり聴いていたのだと思うが、やっぱり噂でしか聞いたことのない、そしてレコ屋の壁でしか見たことのないポストカード時代のレコードこそが、僕ら当時のネオアコ野郎たちの求める、アイデンティティの究極の表象に見えたのだった。少なくとも自分に関して言えば、ボーダーのシャツもメジャー7thのコードも「ネオアコ」とは無関係の事物であり、アンチロックとして登場したパンクに対するさらなるアンチであるところのネオアコ一派(ポストカードに代表される)こそが、自分にとっての「ネオアコ」であり、さらに言えば「パンク」だったのである。
(ちなみにネオアコにおけるボーダーの元祖は、「Rip It Up」ジャケでのエドウィン・コリンズと言われている。ボーダーを2枚重ねて着るのは、アンディ・ウォーホルを真似たのだという)

そこには2枚の7インチ盤があった。先に聴いたのが「Blueboy」だったのか「Lovesick」だったのか「Simply Thrilled Honey」だったのかは忘れてしまったが、とにかく僕も谷やんもその場に立ち尽くして動けなくなってしまったのだ。とんでもないものを聴いてしまった。この衝撃を東京に持ち帰って、みんなに聴かせなければいけない。

Timは僕らのためにソニック・ユースが入っていたカセットを消して、オレンジ・ジュースやジーザス・アンド・メリー・チェイン(「Vegetable Man」)、プライマル・スクリーム(「Black Star Carnival」)といった当時聴きたくても聴けないでいたレコードをダビングしてくれた。そのテープのコピーはサークル中を駆け巡った・・・ってほどでもないけど、まあ何人かに衝撃を伝えた。

僕らはちっともお洒落じゃなく、ただのシニカルなパンクだった。フリッパーズ・ギターが直後に解散したのは、僕らみたいなのがモテなかったことに失望したからかもしれない。

それは違うと思うが、とにかく「ネオアコ的」なるものの定義に躍起になり、一方でクリエイション大攻勢にどっぷりと身を投じ、昼も夜もなく音楽を貪り食っていた時期、僕という人間自身の芯の部分が、10年前のスコットランドの伝説とぴったり共鳴していたのだ。こうあらねばならぬと思った。死なない程度に。二十歳前の話だ。

もちろん今でもその影響は残っている。音楽なんて、諧謔だと思うときがある。少なくともその精神が込められていないものには共感できない。

僕はここで初期OJの音楽そのものについてはあえて語らなかったが、もしまだ聴いたことがないというのであれば、今度出るという「GLASGOW SCHOOL」はぜひとも聴いてほしい。2005年の今でも、あるいはもしあなたが二十歳でなくても、彼らの音楽が有効なのかを確かめてみたいのだ。1980年のオレンジ・ジュースが、ビートルズやストーンズやピストルズのような普遍性を持っているのかを。

(*) 高校生のときにザ・ポップ・グループの「She's Beyond Good And Evil」を聴いたときの衝撃も忘れがたい。

Ostrich Churchyard
ORANGE JUICE
Postcard DUBH922CD, 1992
ISBN : B0000072P1
[PR]

by deadfunny | 2005-04-29 03:49
2005年 04月 26日
25.Apr.2005 (Mon)
しばらく不調だったiPodがある程度復活したので(なぜかは不明)、ここんところは外出時のお供はiPodである。

特に何をよく聴くというのはなく、入手したら即iPod行きというような音楽生活を送っているわけでもないので、全曲シャッフルという再生方法が定番になっている。今現在1700曲くらい入っている状態なので、イントロどころか曲が終わるまで何の曲か判らないということもあったりで、それはそれで面白かったりするのである。アルバムをだらっと流すよりも一曲一曲に意識を向けられるしね。

そして、空気も何も関係なく出し抜けに飛び出す名曲に耳を奪われるのが、殊のほか気持ち良かったりする。何の曲の次だったかは忘れたが、総武線が新宿駅に滑り込もうとするタイミングで突然「Uno! Dos! Tres! Catorce!」と例のU2の「Vertigo」が始まったとき、なぜか打ち震えて涙しそうになってしまったのだが(iPodのCMに使われていたからではない)、CDプレイヤーのようにそのアルバムの中でしかランダム再生できないのと比べると格段に面白さがアップしており、DJにおける恣意的な繋ぎ以上に、音楽鑑賞における偶然性という新しいパースペクティブを実感させられる瞬間があるのである。

そこに並んでいるのは、ビートルズだろうとオーティスだろうとアズテック・カメラだろうとバド・パウエルだろうと、一列にすべてmp3ファイルである。さすがに噛み合わないシークエンスも当然あるのだけど、昔音楽を聴き始めた頃のようにすべてを「音楽」として認識し直して、偏狭になってきた感覚をリフレッシュさせるのは、悪いことじゃないと思う。
[PR]

by deadfunny | 2005-04-26 02:19
2005年 04月 22日
22.Apr.2005 (Fri)
前日に深夜まで飲んでいて3時帰宅だったので、早起きせずに今日のスケジュールをこなすのはなかなか難しいものがあった。が、結局11時過ぎに家を出て、最初の打ち合わせを恵比寿GPTにて。予定では、食事をしてから2時には会社に戻り、資料を揃えて5時に新宿へ行くつもりだったのだが、時間がないとわかっていると、あえて用事を突っ込みたくなったりする性分である。ふと目に入った東京都写真美術館・開館10周年特別企画展「写真はものの見方をどのように変えてきたか」第1部を観て行くことにしたのである。

1840年代の最初期の写真(ダゲレオタイプ、カロタイプといった方式のもの)にまずは慄然とさせられる。建物などの写真が多いのは露光時間がじゅうぶんに必要なためだが、同じ理由により老人や赤ん坊の写真は死体と推定されている。
目に見えるものが瞬間を切り取られるという概念は想像以上に衝撃的だったようで、人々を虜にし、商売も発達する。そして技術は瞬く間に進歩し、イメージハンターたちが世界中を撮って回り、連続写真やステレオ写真なども登場。パリコミューン前後の市庁舎を同じ位置から撮影したペアの写真は、芸術写真の先駆けと言っていいかもしれない。

幕末や明治初期の日本の写真も興味深い。下関を占領した英軍、大きな船が並ぶ長崎港、田舎の様子がうかがえる風景や人物の写真などなど。現在当たり前のように存在する(が原理なんてわかりゃしない)技術の中でも最も古いほうにあたる写真だが、それが150年以上も前の世界に存在し、その世界を確実に捉え、そのままの姿を今に伝えているのだと思うと、言葉にならない感動を覚えずにいられない。

というわけで、一旦帰社後は慌しく過ごし、新宿へはタクシーを飛ばす羽目に。ここまでは大きな遅れもなく何とかスケジュールをこなしていたが、打ち合わせが長引き、7時に予約していた歯医者には15分ほど遅刻してしまった。先生に「今度は遅れないで来て下さい」と言われたとき、僕には「仕事で遅れたんです」という言い訳もあったのだが、口を開けられていて何も言うことが出来なかったのが少々腹立たしかった。まあ、そんな言い訳は歯科の中では関係ないことなのだろうが。

東京都写真美術館
[PR]

by deadfunny | 2005-04-22 23:45
2005年 04月 19日
19.Apr.2005 (Tue)
これを書いている時点での話だが、Yahoo!で「月9 エンジン 歌」を検索すると、117791件の検索結果のうち、先月のここの日記が2番目に表示されることが判明。「キンクス」と入れなくても引っかかってしまうのが問題だ(*1)

「月9 キンクス」では堂々1位。ということで、キンクス情報目当てでここを訪れたムラタクファンのために、海外オークションで仕留め、今日届いたばかりのキンクスのレアな7インチ盤をご紹介しよう。
(ところで「エンジン」でキンクスの歌は使われたのでしょうか? 録画したやつ、まだ見てないのです)


"Plastic Man / King Kong" (Pye 7N 17724, 1969)
"Drivin' / Mindless Child of Motherhood" (Pye 7N 17776, 1969=画像、クリックで拡大)
"Victoria / Mr. Churchill Says" (Pye 7N 17865, 1969)
"Supersonic Rocketship / You Don't Know My Name" (RCA 2211, 1972)
"Sitting in the Midday Sun / One of the Survivors" (RCA 2387, 1973)

特にPye後期、1969年リリースの4枚のシングル(あと一枚は「Shangri-La」)はヒットしなかったこともあって、今となってはかなりのプレミアをつけているのだが(*2)、今回出品者がアメリカということでイギリスのコレクターにあまり目を付けられなくて済んだのか、各10ドルとかで競り落とすことが出来た。

音源的には特に珍しいものではない(*3)。はじめの2枚がモノラルなので、その次の「Shangri-La」がステレオかモノラルか気になってしまった。どなたかご存知ありませんか?(「Victoria」はアルバムでモノラル盤が出ているにもかかわらず、シングルがステレオだった)

その他、「Mindless Child of Motherhood」のアーティスト名表記が「THE KINKS featuring DAVE DAVIES」となっていたことも、実際レコードを手にしてみないとわからないことだったので、付記しておく。

でもなんてったってやっぱり、音がいいね。「Mindless Child ~」とかすっげえパワフルで、隣りの部屋で聴いても震えたもんね。


*1・・・ちなみに「ちょ、待てよ」をGoogleで検索すると13番目。
*2・・・手持ちの数年前のプライスガイドでは全然レア扱いではなかったのだが、最近になって高騰している模様。
*3・・・「One of the Survivors」は、アメリカ盤の7インチだったら未CD化の別ヴァージョンが収録されていたりもするのだが。

[PR]

by deadfunny | 2005-04-19 23:39
2005年 04月 14日
13.Apr.2005 (Wed)
結局、木村拓哉の月9ドラマ「エンジン」主題歌は、キンクスではなく、エアロスミスになりそうともっぱらの噂である。そこにもし、キンクスかエアロかどちらかを選ばなければいけないという状況があったのだとしても、まともなプロデューサーなら後者を取るのが賢明な選択というものだろう。同じSMAPでも、稲垣吾郎メンバーだったらキンクスのほうが好きというかもしれないが(昔「bounce」だかの記事で、「最近好きな音楽」とかいう質問にモーマスとかハウス・オヴ・ラヴとか平気で答えていた人である)。

でも、やっぱちょっと寂しいよなあ。いろんなところで番宣CMで流れている曲が話題になり、みんなが「あれ誰の曲?」と躍起になってキンクスを追い求めていたという事実は残るけど、せっかくだから挿入歌やBGMでキンクスいっぱい使ってくれないもんかな。

全速力でサーキットを飛ばすムラタク、バックに流れるのは「Drivin'」(ちと違うか)。

イギリスGPで表彰台に上るムラタク、バックに流れるのは「Victoria」(勝利のビクトリーとかけてみました)。

スランプに陥り、ひとり飲んだくれるムラタク、バックに流れるのは「Alcohol」。

パパラッチに追い掛け回され一人になる時間もないムラタク、バックに流れるのは「Set Me Free」。

田舎に逃げ込み農場でリフレッシュするムラタク、バックに流れるのは「Animal Farm」。

よくわからないけどハッピーエンド、バックに流れるのは「Ev'rybody's Gonna Be Happy」。なんだか勝手にストーリー作ってます。

******

「RICHARD HALL」というお笑い番組のDVDのポスターを見て、「リチャード・ヘルのDVDでこんな派手に宣伝するのか」と一瞬でも思った僕には、こんな実話がある。

その昔、大学で一般教養の科目を選ぶときに、講義別のガイドを見ていたら、すこぶる素敵な内容が予定されている授業があった。

 1.ロックの思想
 2.ポップスの思想
 3.スミスの思想

そりゃあ、ロックは思想だよ。'70年代、ロックは思想だったと聞く。ポップス? ポップスにだって思想はあるさ。でも、それがわかるのはロックの思想がわかってからなんだ。わかってるな、この教授。
でもそれにしても、そこで次にスミスの思想なのか? ロック、ポップスときて、スミス? 時は1990年、ザ・スミスの残した影響はあまりに大きく、たしかにそれは「ロック」や「ポップス」と同程度のジャンルと捉えても何ら問題はない時代ではあった。

よし、なんだかわからないがこの科目を選択しよう・・・そう決心した僕だったが、すぐにそれが「経済学」の授業であることに気づいた。そう、「ポップス」ではなく「ホッブス」の思想の話だったのだ。ジョン・ロックにアダム・スミス。みんな経済学史の偉人たちである。

というわけで、とっととその授業のことは忘れた。あれから15年、都合のいいようにしか物事を見られないのは変わっていない。

追記
街で「kinko's」を見かけるたびに(以下略)
[PR]

by deadfunny | 2005-04-14 00:24
2005年 04月 13日
12.Apr.2005 (Tue)
7インチを今でも頻繁に買うのは、形状に対するフェティッシュという部分ももちろんあるけど、このフォーマットを生かした表現形態にちょっとしたロマンを感じるからというのも大きい。あるいは遊び心とか。そういった心意気を感じさせるレコードが2種届いた。

Magic / Northern Sky
NICK DRAKE
Island IS854, 2004

最近ちょっとしたニック・ドレイク・ブームらしい。昨年は未発表音源を加えた編集盤や、伝記の邦訳が出た。その編集盤「Made to Love Magic」からは2枚のシングルがリリースされたが、このジャケのデザインはCDシングルよりも7インチで持っていたい。この厚紙のジャケットはイギリスの中古レコード屋に行くといやっていうほどお目にかかれる物で、もっともらしくタイトルが書き込んであるのがそれっぽいのである。さらに、中央のダイカット部分が破れていて、レーベルはプッシュアウトセンター(真ん中の部分をぶち抜くとジュークボックスで使える)になっている。まあどちらもフェイクなんですが。
(ジャケ写をクリックすると拡大されます)

Sensitive / When Morning Comes to Town
THE FIELD MICE
Sarah SARAH18, 1989

サラは大学に入るか入らないかのときにちょっと雑誌で取り上げられ、よくわからないままオムニバス盤「Shadow Factory」を買ったのが出会いだ。どれも似たような音を出す匿名的なバンドの数々、でも曲の感じや音の手触りは不思議と自分に合う感じがした。とは言っても、レーベルのポップアート的な表現手段である7インチの大量リリースにいちいちついて行けるほど、熱意も財力もなかったわけで、それでもよく渋谷のZESTとかで投げ売りされている7インチ(各200円)を拾ってあげていたものだ。

フィールド・マイスのレコードもそんな中にあったわけなのだが、'91年くらいに出た編集盤「Coastal」がでかかった。それまでは、なんとなく買っていたらけっこう集まってしまっていたという感じだったのだが、揃えたくなった。10インチも12インチも買った。が、なぜか買えなかったのがこのサラの18番、ペンギンのジャケットの「Sensitive」7インチである。もういい大人なんだから、多少は高くても罰は当たらんだろう。もちろん両面とも必殺の名曲である。

なお、今年になって各アルバムのCDがリリースになっていて、シングル曲やオムニバス収録曲、未発表曲などがボーナストラックで収録されているようである。CAFFからの激レアシングル「I Can See Myself Alone Forever」からの2曲も入っているようなので、「Snowball」だけは持っていてもいいかもしれない。
[PR]

by deadfunny | 2005-04-13 03:25
2005年 04月 12日
11.Apr.2005 (Mon)
ジェネシスのオールキャリアを総括した3枚組ベスト「Platinum Collection」を聴いた。このボックスの面白いところは、曲順が新しいものから古いほうへさかのぼるという形式を取っていることで、1枚目は「Genesis」~「We Can't Dance」(+フィル・コリンズ脱退後のアルバムからボーナス扱いで1曲)、2枚目が「A Trick Of The Tail」~「Abacab」、最後がピーター・ゲイブリエル時代という構成になっている。

ブリティッシュ・ロック好きを自認する向きなら、ジェネシス=ピーガブ時代と決めてかかるものなのかもしれない。それがプライドというのなら、僕はそれを理解する。でも、フィル・コリンズ時代のものだってクォリティはめちゃめちゃ高いし、特に2枚目(中期)なんて初期よりも音楽的には発展したプログレッシブの完成形のような音楽を聴くことが出来るので、もし初期偏重でこの時期を軽く見ているようであれば、この機会にぜひとも見直して欲しい。「...And Then There Was Three...」なんてホント名盤よ。

とは言え、久々聴いた初期には燃えた。初期ジェネシスは中学~高校生くらいのときにわりとのめり込んでいて、友達にレコードを貸したりして聴かせまくっていたのだが、ある友達に貸したら結局のところ返って来なかった。「眩惑のブロードウェイ」や「月影の騎士」は買い直したのだが、「フォックストロット」と「侵入」は結局そのままなので、約17年ぶりくらいに聴いた「Supper's Ready」には本当に震えるものがあったのである(そして、各パートへの進行をいちいち記憶していた自分にも感動)。英国上流階級の出という本人たちの出自も表れた、繊細で気品のあるロック美に、改めて惚れた。なおこの3枚組、半数のトラックが2004年リミックスを施されているので、そういった興味のある方もぜひ。

Platinum Collection
GENESIS
EMI 7243 8 63730 2 1
ISBN : B00067ZONA
[PR]

by deadfunny | 2005-04-12 01:24
2005年 04月 10日
10.Apr.2005 (Sun)
何もない日曜日。テレビをつけるとオリックスと楽天の試合を放送しているので、ぼんやり眺めることにした(傍らで「DEATH NOTE」を一気読みしていたのだが、それは別の話だ)。

楽天の試合は実は何度か目にして少しずつ慣れては来ているのだが、オリックス・バファローズに関してはどうにも違和感が拭い去れない。やっぱり子供の頃からバファローズといえば近鉄バファローズのことであり、バファローズと呼ばれている球団に昨年まで近鉄にいた選手や、あるいはたとえラルフ・ブライアントがいようと、ユニフォームは昨年までライバルチームが着ていたもののデザインなのである。そして、その袖に「近鉄」の文字があるのもなんとも紛らわしい。

一方では楽天に礒部、高須、吉岡、川口といった元近鉄の選手が並ぶ。もちろんオリックスにも水口や北川といった2001年近鉄優勝時のメンバーが何人かいる。だが、近鉄というチームだけが、そこにない。無骨なチームカラーが好きで昨年まで応援していたファンとしては、なんとも形容のしがたい形に変形してしまった「近鉄」の二つの姿に、言葉も思いつかない。

もちろんどちらを応援するとかいうのも今は考えにくい。選手レベルで応援したい名前で考えると、礒部・岩隈という昨年の合併騒動での顔になった選手のいる楽天には頑張って欲しいし、新生オリックスに対しても、昨年感じたような敬遠したい気持ちは、やっぱり「バファローズ」という愛称の前に吹き飛んでしまっている。最下位争いなどしていないで、どっちも頑張ってくれ。

実は、こういうのは試合を見ていればハッキリするのではないかと思っていたのである。そして、劣勢の楽天が礒部のホームランで追い上げを始めたとき、けっこう僕は楽天に肩入れをしていたのだが、最終回、オリックス抑えの山口が四球などでピンチを作ってしまったところで、非情にもバファローズベンチから出て来た仰木彬監督の姿を見たとき、やっぱオリックスもバファローズも仰木さんだよなあ、僕らいつだって仰木さん好きだったじゃん、などと思ってしまい、そのあとは結局「どっちも頑張れ」になってしまったというわけである。

このアンビヴァレントな気持ち、しばらくは解決しそうにないな。
[PR]

by deadfunny | 2005-04-10 17:41
2005年 04月 10日
9.Apr.2005 (Sat)
ビニールジャンキーの同志である石井と話していてお互い認めた話なのだが、欲しいレコードというのは、手に入れるプロセスが楽しかったりするわけで、実際手に入れるとその瞬間おおかたのところどうでもよくなってしまうものなのである。

そのときちょうど発送待ちになっていたレコードは、僕が長年探していたもので、ああこれが届いたことでどうでもよくなってしまったら寂しいものだ、と思っていたのだが、先日ついにそれは我が家にやってきた。

SHTW 800Triple Echo
SOFT MACHINE
Harvest SHTW 800, 1977
ソフト・マシーンの3枚組編集盤で、CDにはなっていない。状態のいいものは1万円以上してしまうもので、そうそう見るものでもない。僕が50ドルそこそこで入手できたのは、箱が一部潰れてしまっているからなのだと思うが、盤の状態は3枚とも良好だ。

このレコードの目玉は、1967年にPolydorから発売された幻のデビュー・シングルの両面が収録されているところにある。ファースト・アルバム以前、デヴィッド・アレン在籍時の音源はこのほかに、ジョルジオ・ゴメルスキーをプロデューサーに迎えたデモ録音や、発売されなかった2枚目のシングル曲「She's Gone」が入っているが、この辺はCD化されている。

で、その最初の2曲を聴く。両方とも作者はケヴィン・エアーズで、1曲目「Love Makes Sweet Music」はキャッチーなサイケ・ポップになっている。2曲目「Feelin' Reelin' Squeelin'」もポップだが、こちらはちょっとデヴィッド・アレンのテイストも入った面白い曲だ。長年の願望が叶い、嬉しいのだが、もともとリリース時にさほど話題にもならなかったような曲であり、音楽自体に受けた感動とかより、手に入れたということに対する満足感、達成感のほうが勝っていることを否定できない。まあ、このオリジナル・シングルに何万円も出すようなことはないだろうということがわかったのは大きいか。

僕が好きなマシーンはせいぜいロバート・ワイアットが在籍していた頃くらいまでなので(「6」以降は聴いたことすらない)、この3枚組を最後まで聴くのはだいぶ先のことかもしれない。でも、1枚目はもう3~4回聴いていたりする。それでいいのだと思う。

<追記> 4.Nov.2005
その後ほどなくリリースされた2枚組ベストCD「Out-Bloody-Rageous - An Anthology 1967-1973」で、デビューシングルの両面が初CD化! いつもこれなんだよな・・・
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009F2BX0/
(追記ここまで)

******

同時にもう一枚届いたのが、ヴァン・ダイク・パークスのファースト「Song Cycle」のUSオリジナル盤。最近実はモノラル盤が存在していたことを知ったのだけど、数万円クラスのアイテムなのでそれは諦め、ゼロひとつ少ない金額で買えるステレオ盤のゴールドレーベルを落札したのである(約20ドル+送料)。

Song Cycle
Van Dyke Parks
Warner Brothers WS 1727, 1968
鳴り出した音の鮮やかさに、ちょっと感動。しばらく聴いていないアルバムなので、CD(UK盤は1曲多いので注意)や国内盤LPと聴き比べないで「こっちがいい」などと断言するのは早計かもしれないが、掴みどころのないアルバムのイメージがちょっと晴れたかな、という印象。ブライアン・ウィルソン「SMiLE」の共作者だったということも、このアルバムの音から容易に伝わってくる。
[PR]

by deadfunny | 2005-04-10 00:04