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2008年 03月 15日
15.Mar.2008 (Sat)
3月に入ってからかなり忙しくなってきた。でもなぜかCDショップに行ったりコンサートに行ったりという時間を捻出することは出来ているので、その辺の近況でも。

10日に、初台のオペラシティで行われたアンドラーシュ・シフのリサイタルを観に行った。ここでも何度か書いたかもしれないけど、数年前からリリースの始まったベートーヴェンのソナタ全集にいたく感激し、来日の報せを聞いてこれは行かねばと思ったのである。クラシック・コンサート自体本当に久しぶりで(たぶん10年位前にアシュケナージが指揮をした何かのコンサートの招待券をいただいて観に行った以来)、実は本気でドレスコードを気にしていたりもしたのだけど、結局普段着でひとり乗り込むことに。

12,000円のS席は早々売り切れていたため、9,000円のA席で観た。1階のうしろから2列目センターという位置だったが、それほど大きな会場でもないのでじゅうぶんか。辛うじてピアノに記されたベーゼンドルファーのロゴが判読できる。チケットはかなり張ったが、公演パンフレットが500円というのは良心的。ちなみに僕の右隣は小学生くらいの女の子とその母親で、女の子はちゃんとピアノの勉強をしているっぽい。やっぱりピアノソロのコンサート会場には、自分で弾く人がたくさん来ていたりするのだろうか。左隣はおばあちゃんが一人で来ていて、開演前にちょこちょこ僕に話しかけてくる。あんまり僕と話しても面白くないかと思いますが・・・(笑)。以前シフの来日公演を観たことがあると言っていた。

演目は、シューマン「パピヨン」、ベートーヴェン「テンペスト」、シューマン「幻想曲」、休憩を挟んでベートーヴェン「ヴァルトシュタイン」の順。最近集中して演奏している作曲家のものである。正直言うと、生演奏自体ほとんど初めてみたいなもんなので、ここがいいだのここがどうかと思うだのはよくわからない。でも、そんなことより、普段家で何気なくCDを聴いているときの100倍の集中力で向かい合ったベートーヴェンのソナタを介して、(グールドが否定するところの)コンサートホールでの演奏の一回性の意味を感じていたわけで。ライブっていいじゃん、みたいな素直な気持ち。

でもこの日のコンサートが凄かったのは、もしかしたら実はアンコールのほうだったかもしれない。奥さんが日本人なのでもっと上手くてもいいと思うのだけど、日本語で曲紹介。「バッハのフランス組曲第5番」。全部やりました。
次いで、シューベルトの「ハンガリー風のメロディ」。素敵な小曲でした。
もう終わりかと思いきやここからが凄い。バッハ「イタリア協奏曲」。第1楽章だけでなく最後まで。んでもってまだ続ける。シューマンの「アラベスク」。終わったら10時でした・・・。
アンコールでは、聴いている僕も集中力が続かないところまで来ていたので気持ちを楽にして聴いていたのだけど、逆にそれがよかったのかもしれない。最初の「フランス組曲」の第1曲(アルマンド)の繰り返しで入ってくる小気味よい装飾音が踊るのを聴いて体の筋肉が緩むのを感じたというか・・・。

今回の来日の別プログラムではバッハの「パルティータ」全曲演奏会を行っていたとのことで、そちらのコンサート評が昨日の「朝日」夕刊に載っていた。若い頃の録音とはずいぶん違う印象を与えていたらしく、それはそれで観に行っておきたかったと思ったり。

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ニール・イネス率いるボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドの新作がリリースされ、店頭で面食らってしまった僕はそのままそれをレジへと持って行ったわけだけど、これがなかなかの力作(年末にリリースされていたとのことなのだけど、今さら知った)。

Bonzo Dog Doo-Dah BandPour L'amour Des Chiens
THE BONZO DOG DOO-DAH BAND
Storming CRP2601, 2007
バンド名にファースト「Gorilla」のみで使用された「Doo-Dah」が入っているように、ジャグバンド風のブラスが入った曲が多く嬉しいところだが、それとは別にニール・イネスの’70年代後半のソロ・アルバムで聴けるような落ち着いたポップも収められ、そちらもクォリティが高い。そしてなぜかカイザー・チーフス「I Predict a Riot」を全力で演奏したカバーまで・・・これは謎だ(笑)。

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録り溜めておきながら平日にはなかなか見られないアニメをまとめ見。「H2O」の超鬱展開と、「破天荒遊戯」のあまりに破天荒な最終回に絶句。「シゴフミ」でちょっと泣きそうになってしまったのはナイショだ。

by deadfunny | 2008-03-15 20:51


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